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2018年4月、小中学校で「道徳」が「特別の教科」化され、児童生徒の評価対象に加えられることになった。
しかし、そもそも日本人にとって「道徳」とは何だろうか? この問いに答えられる親や教師はいるのか。
なぜ「学校」に通わなければならないのか?
なぜ「合理的」でなければならないのか?
なぜ「やりたいことをやりたいように」やってはダメなのか?
なぜ「ならぬことはならぬ」のか?
なぜ「市民は国家のために死ななければならない」のか?
なぜ「誰もが市民でもあり、奴隷でもある」のか?
なぜ「学校は社会に対して閉じられるべき」なのか?
そもそも「人格」「自由」「民主主義」「国家」とは何だろうか?
こうした基本的な問いをマクラに、ポップなイラストを織り交ぜながら、まず道徳の前提となる「近代」とは何かというごく基本的な意味から説き起こしていく。
ベースとするのはデカルト、カントの人間観と道徳観、ホッブズ、ロック、ルソーの国家観と市民観。
さらに中江兆民やレジス・ドゥブレなど、共和主義やリベラリズムの伝統もふまえながら近代的人間としての「道徳」と「市民」および「国民」としての「道徳」の原理を解説していく。
大人たちが最低限知っておくべき前提から問い直す一冊。
Posted by ブクログ 2018年12月31日
世の中がどうあるべきか、どういう政体であるべきか、たまに考えることがある。
目の前の様々な問題を見ると、もうどうにもならないのではないかと考えるのをやめたくなることもある。
そんな時に、指針を示してくれるのは、先人たちの遺産だと私は常に思っている。
こういうことを、それこそ人生をかけて考え...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月08日
大人になることはどういうことか分かった。
大人になるとは、自然の傾向性に逆らえるようになること、そして、理性的判断から導かれる普遍的道徳命令に従うこと。
自他の命や財産の保護のために戦う側になること。
近代国家成立の前提からして、大人になることは有無を言わさぬ義務であること。
大人になるにはどう...続きを読む
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