インパール

インパール

968円 (税込)

4pt

4.2

太平洋戦争で最も無謀だったといわれるインパール作戦。昭和19年3月、ビルマから英軍の拠点があったインド北東部・インパールの攻略を目指した日本軍は、この作戦で歴史的敗北を喫した。「インパールの悲劇」は“日本の東条”とビルマの“小東条”牟田口廉也の握手から始まった――史実に基づいた考証と冷静な筆致と気迫で、涙と憤りなしでは読めない、第一級の戦記文学を復刊!「何しろわしは、支那事変の導火線になったあの盧溝橋の一発当時、連隊長をしていたんでね。支那事変最初の指揮官だったわしには、大東亜戦争の最後の指揮官でなければならん責任がある。やるよ、今度のインパールは五十日で陥してみせる」功名心に気負いたつ軍司令官・牟田口中将の下、いたずらに死んでいった人間の無念。敗戦後は部下に責任転嫁し、事実の歪曲を押し通した軍人を許すまじ!本書はその実相を書き、牟田口廉也批判の口火を切った『イムパール』に、著者自ら大幅な改訂を加えた文庫決定版。

【目次】
戦いの日の回想―序にかえて―
インド征服の夢
先手後手
インパール見ゆ
狂奔
雨季
ビシェンプール攻撃
壊滅
死の道
肉体の限界
時期作戦準備中
戦記の中の真実―あとがきにかえて―
〈インパール作戦〉地図・部隊編成表

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  • インパール
    968円 (税込)
    太平洋戦争で最も無謀だったといわれるインパール作戦。昭和19年3月、ビルマから英軍の拠点があったインド北東部・インパールの攻略を目指した日本軍は、この作戦で歴史的敗北を喫した。「インパールの悲劇」は“日本の東条”とビルマの“小東条”牟田口廉也の握手から始まった――史実に基づいた考証と冷静な筆致と気迫で、涙と憤りなしでは読めない、第一級の戦記文学を復刊!「何しろわしは、支那事変の導火線になったあの盧溝橋の一発当時、連隊長をしていたんでね。支那事変最初の指揮官だったわしには、大東亜戦争の最後の指揮官でなければならん責任がある。やるよ、今度のインパールは五十日で陥してみせる」功名心に気負いたつ軍司令官・牟田口中将の下、いたずらに死んでいった人間の無念。敗戦後は部下に責任転嫁し、事実の歪曲を押し通した軍人を許すまじ!本書はその実相を書き、牟田口廉也批判の口火を切った『イムパール』に、著者自ら大幅な改訂を加えた文庫決定版。 【目次】 戦いの日の回想―序にかえて― インド征服の夢 先手後手 インパール見ゆ 狂奔 雨季 ビシェンプール攻撃 壊滅 死の道 肉体の限界 時期作戦準備中 戦記の中の真実―あとがきにかえて― 〈インパール作戦〉地図・部隊編成表
  • 抗命 インパール2
    815円 (税込)
    上官の無謀な命令に抗い、部下を守ろうとした異色の将軍がいた! 当事者たちの記録や証言から真相に迫る「インパール」第2弾。 牟田口廉也中将が主導したインパール作戦において、 烈31師団長佐藤幸徳中将は、将兵の生命こそ至上であるとして、 補給なき最前線コヒマから独断で撤退し、師団長を解任される。 戦後著された佐藤、牟田口2人の回想録と、 豪雨と飢餓の飛散な情況に陥った将兵たちの証言を通じ、 群上層部の迷走と無責任を厳正に糺明にした、執念の戦記文学。 ※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された文庫新装版を底本としています。
  • 全滅・憤死 インパール3
    1,400円 (税込)
    「インパール」シリーズ、迫力の分厚さで完結。 無謀な構想、拙劣な用兵、責任転嫁――インパールの愚行を繰り返してはならない。 本書はインパール作戦の悲惨と愚劣を記録するシリーズの完結編となる。戦車支隊の最期を描く「全滅」と「祭師団」の悲劇を描く「憤死」が一冊に。 戦記文学の名著、待望の新装版。 ※この電子書籍は「全滅」「憤死」2冊の文庫を1冊にまとめた新装版の文庫を底本としています。

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インパール のユーザーレビュー

4.2
Rated 4.2 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    インパール作戦の開始から撤退までを書いた。司令官のエゴと欲、判断力、作戦能力のなさのために何万という兵隊が犠牲になった。インドという気候、相手(英印軍)を見下した考え、そのことも敗因の原因になった。いつも犠牲になるのは上層の人に逆らうことのできない下層の人達だ。今の日本の状況と考えてみると面白いかも

    0
    2024年02月01日

    Posted by ブクログ

    20.03.08~20.07.24
    胸糞悪い、その一言。
    いつの時代も、バカはいるもの。そのバカが先陣を切ってしまうことで、悪夢が繰り広げられる。結果、誰も責任を取らず、適当な言い訳を、もしくはウソをついて、データ改竄をして国民をだます。最低です。
    今回、読んでいる時期と新型コロナの感染拡大が重なっ

    0
    2020年07月24日

    Posted by ブクログ

    太平洋戦争下での愚行を通り越した狂気の作戦。後半はとても文字がまともに読めないぐらい感情移入する。こういう書籍をもっとみんなに読んでほしい。と思う。

    0
    2018年07月21日

    Posted by ブクログ

    あらためて戦争の狂気を知った。

    牟田口ってのが無謀な作戦を展開して自国の兵隊をいたずらに殺した責任ってものを負わずに終わってしまったので、Wikipediaでその後を調べたら、形上一応インパール作戦の責任を取ったみたいだけど、五万を超える人たちを無駄死にさせた責任としては何とも軽い。

    第二次大戦

    0
    2023年09月30日

    Posted by ブクログ

    功名心しかない牟田口軍司令官の指揮の下決行され、およそ3万人が命を落としたとされる無謀で無惨な史上最悪のインパール作戦。
    声の大きな人の意見が通るどころの話ではない。

    計画立案の時点で多くの問題点を抱えながら、自分の成功体験のみ信じ続け、見識、知見のあるものの意見に耳をかさずに、怒鳴ることと精神論

    0
    2021年03月15日

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