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ビール、バター、地下鉄料金。需要と供給の関係なく決まる価格が日本には存在する。なかでも「0円端末販売禁止」などで印象が強く、生活と密接な関係にあるのが「携帯電話料金」だ。多くの消費者が「高止まりしている」と感じるその裏に、大きな力が関与している実態があると吉川氏は主張する。それはつまり「官製価格」だ。10年代の日本を占うキーワードとして「ガラパゴス化」を提唱、総務省有識者会議で委員を務める氏は、官製価格化こそが市場からダイナミクスを奪い、経済の停滞を招く元凶と警鐘を鳴らす。官製価格化で私たちの生活はどんな影響を受けているのか? 官製相場や官製春闘はいい結果につながっているのか? そして歪められる価格の裏にはいったい何が? 今すぐ「官製価格化」から脱却しないかぎり、日本に成長は無い!
...続きを読むPosted by ブクログ 2018年05月19日
良かれと思って官製相で場形成された市場は、結果的に大きな歪みを市場にもたらすことが良く分かった。
昨年度実施されたビールの安売り規制がその最たる例だろう。ビールの店頭価格は10%程度上昇し売り上げが落ち込んだし、居酒屋も値上げせざるを得ず顧客離れを招いた。自分の中で特に心に留めておきたいのは、株式市...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月11日
ビールの不可解な値上げ、バター不足の発生メカニズムが良くわかった。
政治や規制当局が絡むとろくなことにならない好事例が複数挙げられていて非常に興味深かった。
携帯電話も然り。。日銀の金融政策委員に博士が1人もいないのは笑える。壮大な実験台の上にいる日本経済、出口なんて見出せないし、MMTでもやらない...続きを読む
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