六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー

六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー

1,324円 (税込)

6pt

4.5

かつて保守派の論客としてマスコミを賑わせた西部邁氏が、今年1月、78歳で自死した。
その言論活動の原点は、日米安保条約に反対する武力闘争「六〇年安保」。
本書は、1986(昭和61)年に著者がはじめて当時の闘争を振り返ったもので、共に戦った盟友たちの内面の葛藤にまで踏み込み、あの闘争とは何だったのかを問い直す。そこには崇高な思想よりも若者としての焦燥感、虚無感などが色濃く現れざるを得ない。「空虚な祭典」の中にいた「哀しき勇者たち」を、著者は時に愛をもって、時に突き放して語っていく。

【目次】
序章 空虚な祭典―-安保闘争 ブント 私
第一章 哀しき勇者――唐牛健太郎
第二章 優しい破壊者――篠田邦雄
第三章 純な「裏切者」――東原吉伸
第四章 苦悩せる理想家――島成郎
第五章 善良なる策略家――森田実
第六章 寡黙な煽動家――長崎浩
終章 充実への幻想――思い出の人々
あとがき

解説 保阪正康

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六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2018年初頭に入水自殺した60年安保世代のセンチメンタルジャーニー。同時代のブント同志諸氏への追悼文。
    一読した印象で強く感じたのは、著者が60年安保闘争に関わったのは東大入学直ぐの教養部時代であり、本郷のブント中心部とのズレがあり、教養部手握の必要性から行動左翼的に運動に関わっている。このあたり

    0
    2018年09月25日

    Posted by ブクログ

    センチメンタルジャーニーとはうまい表題を付けたもんだ。
    西部氏の20前後がよくわかる。
    それに比べて同年代の時の我を見ると、全く自分がない池に浮かぶ落ち葉のように浮遊しているだけだった。
    これをよく理解してから連合赤軍やあさま山荘事件の一連の出来事を見ていかなないと、点での理解で線や面の理解ができな

    0
    2021年12月24日

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