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スルッと読めました。
久しぶりに小説を読みました。
大好きな西成の話。
雑多な街ですが、それぞれの人生のドラマがある。
かなり昔の物語ですが、スルッと読めて、読了後も不快じゃない一冊でした。
Posted by ブクログ
戦後間もない昭和の大阪。
社会の落伍者が集うアパート「飛田ホテル」
光の当たらない暗がりで悲しく交わる男女の情と性。
今日日、男女の愛憎という言葉が最早昼ドラで使われるのか怪しいくらいに、陳腐な響きになってしまったように思うが、時代と共に、貞操観や死生観というのは移ろいでゆくもの。
平安から江戸期はもちろんのことだが、戦前、戦中、全てが焼け野原になった直後からやや落ち着き始めた時期、貞操観や死生観が現代と異なるのは当然。
そんな時代を最底辺で生活している、男と女の六編の物語。
なんだろう、重いはずなんだけど、暗い気持ちにはならないな。人間の根源みたいな原始的な、生きるって要素が滲み出てるのかな。いや、死んだら殺されたりするんだけどさ。そこに歪んではいるけど、彼等彼女らのイデオロギーを感じるからなのか。
不思議な一冊でした。
Posted by ブクログ
なにかの書評で高評価だったので読んでみた。
読み始めて、あまりの昭和感と薄暗さに全部読むかどうしようか悩んだのだけど…
読んでいくうちに、なんかこ~じわじわとおもしろさがにじんできて、最後まで一気に読んでしまった。
戦後の大阪(関西)を舞台にした男と女の短編物語集
と、こう書くだけでなんかジメジメする感じだけど…
このジメジメ感がなんかいい。
社会の落伍者が集まるアパートで繰り広げられる男女の愛「飛田ホテル」
神戸の怪しいクラブと息子の死の真相を探る「口なしの女たち」
コールガールの姉妹を描いた「隠花の露」
お金と人生と愛を描いた「虹の十字架」
愛した女の過去を探る「夜を旅した女」
女の愛情の恐ろしさを描く「女蛭」
どの物語も救いようがない結末なんだけど
ある意味では幸せな結末なのかもしれない。
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