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幕末、駿河国清水湊で大きな米問屋をいとなむ若き長五郎は、ある日店先に立った旅の僧からあと3年の寿命と告げられる。養父の跡を継いで商いに精を出していた長五郎は、その一言で自分の運命を変えた。彼は店をたたみ、女房を離縁して博徒の群れに身を投じる。――「人間、寿命があれば死なねえ。たとえ死んだところで、体がなくなるだけで、魂はなくならねえんだ」と考えた彼は、修羅の如く東海道筋を渡り歩いて、男伊達として名を上げていく……。名侠客の実像に迫る異色作、本巻は、穂北の久六を斃すまでの前半生を描く。
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Posted by ブクログ 2013年06月01日
史実をもとにした、清水次郎長の伝記小説。津本要だけに切り合いの場面は迫力満点、また読みやすく書かれている。
講談で有名な次郎長だが、こんなに武闘派だとは知らなかった。
いったい何度真剣勝負をし、何人殺したのだろう。
生半可な剣客よりずっと経験を積み、実力もあったと思われる。
この本を読んで、股旅...続きを読む
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