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明治期の「美人罪悪論」から昨今の「誰でも美人になれる」へ、180度転回した美人をめぐるレトリック。「ブス」はタブーなのか? 面食いは愚かなのか? あえて容姿についてことあげし、発売当時賛否両論の大論争を巻き起こした問題の書、復刊!
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Posted by ブクログ
美人の論じ方を論じた本。徹底的に調べ尽くして、違和感の裏側に流れてきたメカニズムを指摘する。こういうことを言いたいのかなと思って読んでいると、その先を行き、ひっくり返して、さらに別角度から執拗に攻めてくる。 そして、著者は論の外側でニヤニヤしている感じがする。あとがきや巻末エッセイまで気が抜けない。...続きを読むこの知性に脱帽。たまらなく好きな本に出会った。
明治~昭和時代頃に信じられていた美人の要件(不健康そうであるとか、頭が悪いなど)を当時の文献を元に論じている本。 将来予測では『男も美しさを求められるようになる』といった旨が書かれているが、現在では完全に文化として浸透しているのが面白い。この本が書かれた当時はイケメンという言葉はなかったのに、だ。 ...続きを読むイケメンの歴史はまだ浅いので、この本に書かれている進展をこれからたどるのかもしれない。全男性がイケメンとなる世界が来るのかもしれない。
中々面白い。 不美人を擁護する為に修身などでは美人を鼻もちならないと貶して貶めていた明治時代。美人は女学校で見染められどんどん嫁いで行き、卒業できるのは不美人の卒業面のみ。カッチリした階級制度を美人が飛び越えていくのが面白くなかったのだろう。 戦争を挟み、美人の幅は広がっていったが、美人は高学歴には...続きを読むいないなどの偏見は続く。 美人の種類はたくさんあっても不美人の種類はまさにブスだけ。かわいいブスもいなければ冷たいブスもいない、南国のブスもいなければ、秋田ブスもいない。ただ十把一絡げにブとスの2つの文字で構成された言葉で大胆に評価されてしまう。笑 美人は3日で飽きるという言葉がある。だが美人を連れていることで同性からねたまれる快感は長く続く。そう簡単には飽きない。自分が男たちの嫉妬と怨嗟の的になることで味わえる優越感。 女が美しいのは女性の当然の権利であってごく自然なこと。女の魅力は女性自身の成長のためにある。だから安心してもっと美しくなる工夫をしましょう。女性であることを誇ってください。 美人の定義を1つだけにすればどうなるか。このタイプからずれた女は美人になる可能性がなくなってしまう。当然美人になろうとする意欲も湧いて来なくなる。美容業界の売り上げを伸ばすためにはできるだけたくさんの女に美人になるための努力をさせなければマーケットの拡大はありえない。様々な美人像を作るために〇〇でも美人になりうるというストーリーを強調しなければならない。情報操作だ。要するに美人の定義が広ければ広いほど業界の成長につながると言う寸法だ。 なるほどそういう繋がりもあったか。
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