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〈空間めくり(リーフ・スルー)〉と呼ばれる時空転移技術が開発され、宇宙交易が活発になった未来。紅葉は宇宙貨物船グルトップ号に搭載された人型戦闘兵器。〈空間めくり〉の際に生まれる、人間が認識できない七十四秒の“閉じられた時間”、貨物船を襲撃から守っている。しかし、運行開始から一度も襲撃を受けたことのないグルトップ号の乗組員たちは、紅葉のことを“空焚きのポット”と揶揄し、その存在をほとんど無視していた。自らの存在意義に疑問を持つ紅葉だったが、あるときグルトップ号が〈空間めくり〉中に海賊に襲われ……。応募総数417編から大森望・日下三蔵・長谷敏司が全員一致で選出した、リリカルな宇宙SF。第8回創元SF短編賞受賞作。/イラスト=加藤直之
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行き先は特異点(藤井太洋)
バベル・タワー(円城塔)
人形の国(弐瓶勉)
スモーク・オン・ザ・ウォーター(宮内悠介)
幻影の攻勢(眉村卓)
性なる侵入(石黒正数)
太陽の側の島(高山羽根子)
玩具(小林泰三)
悪夢はまだ終わらない(山本弘)
海の住人(山田胡瓜)
洋服(飛浩隆)
古本屋の少女(秋永真琴)
二本の足で(倉田タカシ)
点点点丸転転丸(諏訪哲史)
鰻(北野勇作)
電波の武者(牧野修)
スティクニー備蓄基地(谷甲州)
プテロス(上田早夕里)
ブロッコリー神殿(酉島伝法)
七十四秒の旋律と孤独(久永実木彦)
読みやすい作品が揃った感じ。
Posted by ブクログ
安心と安定の日本SF傑作選。気になったものだけ箇条書き。
藤井太洋『行き先は特異点』…もうすぐそこに来ている、明日くらいの近さのSF短編。お馴染みの商品名がずらり。未来だと思っていたら今でした。 円城塔『バベル・タワー』…読みやすく解りやすい優しい円城塔。 宮内悠介『スモーク・オンザ・ウォーター』…冒頭は宮内悠介っぽいなと思いつつ、読み進めていくうちにちょっと拍子抜けました・・企画ものだったのですね。じゃあ仕方ない。 高山羽根子『太陽の側の島』…どういうオチなのかワクワクして読み進めて最後はしっくりしっとり。 飛浩隆『洋服』…解説にもありましたが星新一っぽい!! 秋永真琴『古本屋の少女』…この面子に埋もれて可哀想だなと思った一作。すみません・・ 牧野修『電波の武者』…の言葉を含めて個人的に好きな一作です。傀儡后大好きです。 上田早夕里『プテロス
』・・既読でしたが何度読んでも上田作品は良いです。
興奮社マッパノベルズ『こんなのはじめて』からの作者は大好きなのですが、官能的かと云われたらうー・・・ん?(笑)でした。
Posted by ブクログ
SF。短編集。アンソロジー。2016年。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「プテロス」は既読。「スモーク〜」に関しては、直前に『超動く家にて』を読んでた。
まずは、マンガ3作品。
弐瓶勉「人形の国」これは素晴らしい。世界観が好き。
石黒正数「性なる侵入」一発ネタですね。
山田胡瓜「海の住人」ヒューマノイド。好きなジャンル。
小説は17作品。傑作選だけあり、全体的に良い作品が多い。ただ、小林泰三さんの作品は作品の出来よりもネームバリューで選んでしまったのでは?
円城塔さんと、酉島伝法さんは文章がどうしても苦手なのでスルーです…。
気に入ったのは以下の6作品。
藤井太洋「行き先は特異点」リアル!近い将来本当にありそう。
高山羽根子「太陽の側の島」ファンタジーっぽい。不思議系。
山本弘「悪夢はまだ終わらない」SFミステリ。恐ろしい。
谷甲州「スティクニー備蓄基地」本格宇宙SF!
上田早夕合「プテロス」再読。やはり傑作。ワクワクが止まらない。
久永実木彦「七十四秒の旋律と孤独」繊細なSFアクション。
「プテロス」がベスト。藤井太洋、高山羽根子、谷甲州
といった初めて読む作家さんの作品を気に入ったのも嬉しい。
このシリーズは、これから毎年読みたいな。
Posted by ブクログ
恒例の年間傑作選も十冊目だそうだ。すごく売れてるというわけではなくて、採算ラインちょっと上、というところらしい。こういう傑作選でなければまず読まない作品にふれられるので、是非とも刊行を続けてほしいと思う。
とか言いながら、ついクサしてしまうけど、何と言うか「これがSF?どこが?」というのがいくつもあって、これはちょっといただけない感じ。SFファンはとかく狭量で、「こんなのSFじゃない」とすぐ言いたがる癖があるが、編者のお二人はそういう傾向はよろしくないとお考えなのだろう。それは同感だけど、それにしてもちょっとね。諏訪哲史氏など、著者ご本人もビックリされているが、そりゃそうだろうなと思う。
一番好みなのは、上田早夕里「プテロス」。異星やそこの生命の描き方がクールで、かつ繊細。これが収録されている短篇集「夢見る葦笛」を読んでみようと思う。
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