散歩する侵略者

散歩する侵略者

616円 (税込)

3pt

真治と鳴海の夫婦は、ちいさな港町に住んでいる。亭主関白ぶって浮気する真治、気づかないふりで黙っている鳴海。だが真治が、3日間の行方不明ののち、まったく別の人格になって帰ってきた。脳の障害――医師はそう言うが、子どものように素直で、「真ちゃん」と呼ばせてくれる新しい真治と、鳴海はやりなおそうと思った。だが静かに、町は変容していく。“侵略者”が、散歩しているから。地球侵略会議はファミレスで。鳴海と真治の夫婦、そして侵略者の物語。

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散歩する侵略者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月16日

    映画を先に観た。鑑賞時の衝撃が冷めないうちに此方の小説も読んだ。所々違う箇所があるけれど、何方の結末もとても心に残っている。

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    Posted by ブクログ 2017年09月18日

    読み終えて、まずラストシーンがとても印象深い。演出家の前川知大氏の作品だけあって、演劇のエンディングのような切れ味でした。SFだけれども主人公は主婦で、宇宙も科学も全く登場しないという風変わりな小説。超常的な現象により、人間の心の内面が徐々に浮き彫りにされていく。「この先、どうなっちゃうんだろ?」と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月23日

    宇宙人が地球を侵略に来るSFだが、
    主軸は冷めきった夫婦関係を続ける鳴海の心の動きにあるか
    普遍的なテーマに見えるものの、大胆奇妙な設定を生かしてオリジナリティ溢れたものになっていて良い
    最後の問答と決断のシーンは非常に切なく美しく、心を打たれた
    一方で、主軸以外の部分は少し物足りなさも感じ、設定が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年01月08日

    昨年、同作の演劇をシアタートラムで鑑賞したが、どちらもとても良かった。劇団の表現力。ある「概念」を盗む、ひとつの着想から羽ばたく想像力。

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    Posted by ブクログ 2017年12月18日

    舞台作品の小説化だけど本人が書いたからかノベライズ感はなく小説の特性を意識した内容になってある。なので、ちゃんと面白いし、舞台や映画でも観てみたいと思う観じ。舞台や映画で観たいではなく。どうなっていくのかなとおもったけどなるほどって感じで面白かったかな。

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    Posted by ブクログ 2022年01月14日


    舞台作品を小説化した本作。
    長澤まさみ主演で映画化もされたそう。

    3人の宇宙人が地球人の体を乗っ取り、会話をした相手からその「概念」を奪っていく。
    「家族」の概念を奪われた妹。
    「所有」の概念を奪われた引きこもりの青年。

    概念を奪うシーンの描写が独特で、これは舞台や映像で見てみたいなと思った。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月24日

    舞台版と異なるが登場人物の気持ちの描写が細かいので、恐怖や焦り戸惑いがより伝わってくる。
    小説としては少々読みづらい。

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    Posted by ブクログ 2020年07月20日

    映画を観たのでこちらも。面白かったです。
    地球を侵略するために人間の概念を奪っていく理由はまだ解りませんでしたが。。
    真治は概念を奪っていってどんどん人間っぽくなっていきますが、天野とあきらはそうでもなく…やはりガイドの違いなんだろうか。それとも、入っている人間の年齢差による経験値の差かな。
    でも愛...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月14日

    最後にたどり着くのは愛
    失ったら取り戻すことができないし
    失ったことに気付くこともできないし
    愛って悲しい。生き物を弱くする

    読んでいる途中はうーんだったけど
    読み終わっておおーとなった

    ところで映画版のチラシみたけど
    マイプリンス長谷川博己が出ていますが
    もしかして桜井の役なのかな
    なんか六角...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年06月25日

    内臓や骨ごと輪切りになった鯉の甘露煮 心を守る防衛本能 若年性のものは進行が早く 暖簾に腕押し 連発する脱力系の質問が イニシアチブ イグニッションキーを回す ハザードランプを消し アップルミント ローズマリーですら駄目だったから。変な味する、とか言って。子供かっつーの 明日美あすみ 真治ははまるで...続きを読む

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