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クラウディアが一糸まとわぬ姿で目覚めたのは、黒髪に琥珀色の瞳を持つ男性のたくましい腕の中。
これは初夜? いつの間にか結婚した?
記憶があいまいなクラウディアに告げられたのは、葬儀馬車が横転し、投げ出された棺の中で眠っていたという衝撃的な内容だった。
彼女を助け出したのは、バーランド侯爵アーサー・ハワード。
アーサーは、女王陛下直属の密偵で、人身売買組織を追っていた。
記憶を失くしたクラウディアは、組織の一員なのか、それとも被害者か――。
過去に愛した女性に裏切られ命を狙われたアーサーは、クラウディアを信じきることができず、無理やり記憶を呼び起こそうと閨の罠を仕掛けてくる。
一方、アーサーに心惹かれつつも、時折り心をよぎる妖しい婚約者の影がクラウディアを苦しめて……。
孤独な密偵と記憶を失くした少女のロマンティックミステリー。
嵐の夜、両親の死、雪に閉ざされた館、婚約者だった男。
手首を彩るチャームと、棺から蘇った花嫁のような白いドレスを身に纏った美しい女。
サスペンス調の流れと官能豊かな戯れ、作者様の作品はやはり私の琴線に触れるものばかり。今回も大満足です。
ヒロインが記憶喪失であり、断片的に残っている記憶や発見された状況から、ろくでもない空気が漂っています。不幸度で言えば、このヒロインはかなり不幸かと。でもヒーローが最終的にとても愛してくれるから良し!
ベタともいえる設定ですがヒロインが純粋で可憐なので、最初から最後まで楽しんで読むことができました。
お相手の侯爵は過去に愛した女性の裏切りによって女性不振ぎみですが、ヒロインが純潔であることを知ってからは扱い方が変わり、ヒロインに惹かれていく様子にこちらもドキドキしました。
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