飛びたがりのバタフライ

飛びたがりのバタフライ

小説・文芸
550円 (税込)

2pt

4.3

父の暴力による支配、母の過干渉…家族という呪縛、それはまるで檻のよう。――そんな窮屈な世界で息を潜めながら生きる高2の蓮。ある日、蓮のもとに現れた、転入生・観月もまた、壮絶な過去によって人生を狂わされていた。直感的に引き寄せられるふたり。だが、観月の過去をえぐる悪い噂が流れ始めると、周りの人間関係が加速度的に崩れ、ついにふたりは逃避行へ動き出す。その果てに自由への道はあるのか…。想定外のラストに、感極まって涙する!

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飛びたがりのバタフライ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    生徒から「布教」されて読んだ本です。
    親に虐待(父親からの暴力と母よ屋からの過干渉)を受けている「蓮」と、殺人者の子という過去を持つ「観月」の2人が、自身の置かれた境遇から飛び立つ物語です。

    前半部分の蓮にたいする両親からの虐待は読んでいて心が苦しくなる描写が続きます。もちろん、感情のままに子に手をあげて顔に痣をいくつもつくるような父親は異常ですが、子どもが「どうして、対等に話をしようとしてくれないんだよ」と零す場面では少し自省させられる気がします。
    ついつい、息子の相手を適当にしてしまう場面も多くありますし、彼がどう感じているのか、きちんと思いやってあげなければならないな、と感じます。

    逃避行(本人たちは「逃「飛」行」と言っていましたが)の場面では、高校生という不安定な立場で生計を立ててゆくことの難しさ、彼らを取り巻く現実の厳しさと、他人のやさしさ、そして先行きの不透明さからくる不安など、いくつもの要素が精密に描かれているように感じました。

    このような家庭環境で育つことは想像もできない熾烈な経験だと思いますが、多かれ少なかれ、高校生の時分には親子関係や自分自身のあり方について迷うことがあります。
    この主人公たちの経験を読むことを通して、また日々の生活を重ねてゆくための勇気を出してもらいたい、と思います。

    0
    2023年12月28日

    Posted by ブクログ

    想定外のラストに思わず鳥肌!
    まさかの展開で、
    黒いものがぐるぐるするような
    気持ちだったのに晴々しい気持ちになった。
    櫻さんいいな

    0
    2022年05月09日

    Posted by ブクログ

    あらすじ紹介にあるように、虐待で家にいるのが辛い高校生と訳ありの転校生との出会いから逃走、そして.....という流れ。なんかとにかく前半は苦しい。ただ、透明感のある、心情を丁寧に綴った文章が、凄く繊細な印象を受け、中高校生だと響くだろうなぁと思った。大人としては結論どうしたらいいのか見えているし、賢い解決方法もあるような気がしながら読んだ。想定外のラストって何だろう?と思いながら読んだが、完全に想定外でした。なるほど。少し読み返したわ。
    ダメな描写はないけど、小学生には向いてないと思う。

    0
    2021年06月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    父の虐待から逃れようとする蓮と生きることを手放そうとしている観月の物語。ずっと男だと思っていた蓮が実は女で、女だと思っていた観月は実は女だったのが驚きだった。もう一度読みたいと思う作品だった。

    0
    2020年01月10日

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