P+D BOOKS 幼児狩り・蟹

P+D BOOKS 幼児狩り・蟹

小説・文芸
825円 (税込)

4pt

3.0

中年女性の屈折した心理を描く「蟹」他6篇。

外房海岸を舞台に、小学一年生の甥と蟹を探し求めて波打ち際で戯れる中年女性の屈折した心理を描き、第49回芥川賞を受賞した「蟹」。

ほかに、知人の子供や道端で遊ぶ子供に異常な関心を示す、子供のない女性の内面を掘り下げた「幼児狩り」。

夫婦交換による男女の愛の生態を捉えた「夜を往く」、「劇場」など、日常に潜む欺瞞を剥ぎ取り、その“歪んだ愛のカタチ”から、よりリアルな人間性の抽出を試みた、筆者初期の短篇6作を収録。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    P+D BOOKS
  • タイトル
    :
    P+D BOOKS 幼児狩り・蟹
  • タイトルID
    :
    428343
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年03月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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P+D BOOKS 幼児狩り・蟹 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    うーん。なんだろな。
    「三頭の蝶の道」をきっかけに始まった、女流作家3人の作品に触れる最後の1人。瀬戸内寂聴、大庭みな子と比較すると、一番読みやすくはあるけど、綺麗な文体でロリコンやSMが描かれてるのは、それはそれで、なんか異様な感じも…
    今はたくさんの女性作家が活躍しているけど、彼女たちの頃は、突飛な題材でもないと、その存在が認められなかったのかしら?
    3人の作品に触れ、私は現代を生きていてよかったと思った

    0
    2026年07月05日

    Posted by ブクログ

    河野多恵子という人は
    暴力を介してしか愛情を実感できない人々について多く書いた
    谷崎潤一郎からの影響を自認していたようだが
    時代のコメディアン谷崎とは決定的に異なる薄暗さを抱えていた
    敗戦によって失われた父性信仰への憧れを
    そこに重ねることもできよう

    「幼児狩り」
    10にも満たない男児ばかりに性的な目を向けてしまう女
    なぜそうなったのかよくわからないが
    夜は残虐な夢を見て楽しんでおり、いろいろ拗らせていることが窺える

    「劇場」
    オペラ劇場で出会った美女
    彼女の夫は、見た目に彼女とは不釣り合いなせむし男だった
    主人公は彼女らの佇まいに性的なシンパシーを受け
    マゾヒズムに目覚めてゆく

    「塀の中」
    戦時中、軍需工場に動員された女学生たちの話
    単調な作業への嫌気と、家に帰してくれない軍人への反発と
    それになにより空襲で焼かれることへの恐怖など
    そういったものから生まれてきた鬱憤を溜め込んで
    悶々と毎日を送っていた彼女らは
    空襲された地区に救援物資を届けたある日
    焼け出され、母親とはぐれてしまった男児を拾う
    すぐに届け出ればいいものを
    信用できない大人たちへの気後れから報告をためらい
    さらに気散じの欲しさで
    女学生たちは男児の「飼育」を始めてしまうのだった

    「雪」
    雪にまつわるトラウマと、持病の神経痛
    複雑な生い立ちから苦労させられてきた記憶
    それらネガティブなものどもなんて
    母親との和解と死別を契機にすべて解消されたっていいだろう
    そんな希望を持ってはみたが
    やはり人生そう甘くない

    「蟹」
    結核患者…といっても戦後のことで、いい薬があるもんだから
    大事に至ることなく回復へと向かっていた
    にもかかわらず、夫に無理を言って転地療養させてもらう女の話
    お見舞いに来た義弟夫婦の子供を捕まえて
    かっこいいところを見せようとするのだが、上手くいかない
    なにがしたいんだろう…
    不在の夫に対し、父性で張り合っているようでもあるが

    「夜を往く」
    幼馴染の女どうしで
    非常に親密な夫婦づきあいをしている
    もう一息でどうにかなりそうなのに
    向こうでも何か感づかれたのか
    その夜は、約束をすっぽかされてしまった
    仕方ないので変態趣味を共有する夫と
    さみしく夜の散歩に出る話

    0
    2018年11月04日

P+D BOOKS 幼児狩り・蟹 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    P+D BOOKS
  • タイトル
    :
    P+D BOOKS 幼児狩り・蟹
  • タイトルID
    :
    428343
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年03月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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