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これまで「ヒストリア・アウグスタ」 などの、多くの歴史書により、堕落した無能な皇帝と不当な評価を受け、 その実像を歪められてきたローマ皇帝ガリエヌス。 しかし、実際は父皇帝ウァレリアヌスの、ペルシャ皇帝シャープールによる虜囚、 蛮族やササン朝ペルシャ、パルミラの僭称女王ゼノビアなどの、数多の外敵の侵攻、 そして相次ぐ将軍達の帝国内での反乱などその苦難に満ちた 治世の中、精力的に戦い、各地の治安を回復した。そしてその後のローマ帝国の基盤となっていく、新たな統治形態創設と 軍制改革を行なった、精力的な改革者。
この巻では「ヒストリア・アウグスタ」では、極めて否定的に描写された、彼のパントマイムなどの演劇やギリシャ文学愛好に関して。そして彼自作とされる詩。夫ガリエヌスとは哲学という共通の関心事を持ち、更に陰ながら、おそらく、頻繁に夫のその防衛先の属州の軍団宿営地に同行、そして頻繁に皇后として、コインにサロニナが姿を見せることが物語る、夫ガリエヌスの皇帝としての正当性を保証するのに協力などした、皇后サロニナについて。ガリエヌスのそのエレウシスの秘儀入信やギリシャ哲学愛好などの深いギリシャ文化への愛好、そして哲学者プロティノスとの交流。ササン朝ペルシャの脅威に晒されていた、帝国東方防衛属州の役割を一手に担っていたオダエナトゥスの暗殺。そしてその後、ローマに対して反乱を起こした、その未亡人のゼノビア、そして「パルミラ分離帝国」の出現について。
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