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ヒカリが溢れて、淡い色のやさしい光になって、すべてをつつみこみます。真っ白い女の子と黒猫が舞い踊るとき、魂は、空へと導かれていきます。白い死神モモは、涙を流しながら、人の命を奪っていくのです。そこには、人々の様々な想いのカケラたちが詰まっていました。忘れることのない、大切な想いのカケラたち――。これは、今までのお話では語られることのなかった、秘められたエピソードを紡いだ物語です。あなたの大切な想いのカケラを、白い死神モモと黒猫ダニエルと一緒に探してみませんか。
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Posted by ブクログ
“「お母さんが元気になるようにしてほしいの!」
想いが言葉になる。
願いが言葉になる。
お母さん、元気になって。
そしたら、言うんだ。
ごめんなさい、って。
ありがとう、って。
「だったら言葉にして、口に出して、声は届くよ。きっと、ちゃんと、届くよ」
と、さっきまでの薄い笑みが消え、あたたかな笑みを浮かべる女の子。
そして、最後に、
「願い事が見付かったなら、十秒数えて、想い描いてみて。それが叶うところを。じゃあね、がんばって――」
そう言って、笑った。
綺麗に笑った。”
今まで文庫本には未収録だった短編がいくつか。
なんか、しにがみ。読むのが久しぶりな気が。
“ああ、そうか。
「俺、死んだんだった」
また、苦笑い。
真っ白い女の子は、哀しそうに、男の視線から逃げることもなく受け止めた。
男の命を奪うのは、真っ白い女の子だからだ。
命を奪い、運ぶ、それが死神という存在。
でも、
「ごめんなさい」
女の子は、涙声のまま男に謝った。
「なんで、あやまんだよ」
やはり男は苦笑いする。
困ってしまう。
「だって、あたしがあなたとあの子の時間を止めてしまったから」”
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