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多くの「職人」によって支えられている日本独自の魚食文化。漁師、産地の市場と消費地の市場の卸、仲買人、そして鮮魚店。長年培われてきたこのシステムが、いま大きく変貌している。日本各地の漁港を歩いてきた著者が、食と職の関係を再考し、「食べる人」への影響をも活写する。
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Posted by ブクログ
日本人の文化である魚食の現在を解説した書籍。消費者から生産者、卸売業者まで様々な立場で魚に関わる人がいる中で軒並み衰退している現状に危機感を覚える。しかし、これも食の多様化による魚食の打倒なのだろう。和食に魚は必要不可欠であり、魚食なくして日本人でないと感じるのでなんとか改善して欲しい所である。
消費者から戻って魚ととる人たちに至る流れがビビッドな点が参考になる本。市場流通と市場外流通の差をかなり詳しく記載している。意外と魚を食べる人のセクションが面白かった。
魚にかかわる人々について、食べる消費者、魚屋、消費地卸、産地市場、漁師とさかのぼって漁業を考える。幼い頃、比較的海の近くに住んでいて、はじめてパックの魚を見たとき、「骨のない魚があるんだ」と思ったことを思い出したが、今の人は、パックの魚しかスーパーで接する機会がないのかも。今も、海の近くに住んでいる...続きを読むためか、比較的鮮魚が売られていることが多いと思うが、近所でも捌ける人は少なく、釣った魚をあげられる人も少なくなっている。そんな、鮮魚市場、漁業を考えさせられる一冊。できれば『魚が食べられなくなる日』と併せて読みたい。
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