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介護は時間も場所も、言葉も越えるタイムマシンだ! 「問題行動」に秘められたお年寄りたちのメッセージにこそ、誰もが笑顔になれる、豊かな介護を創るカギがある。さあ、老人介護のワンダーランドへ旅立とう!
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Posted by ブクログ
司書さんに入れてもらった本。めちゃくちゃいい内容ばかりで、書けない、折れないのがもったいなかった。なので購入した。 著者の三好さんファンになりました。経験や体験からくる言葉。教育にもとても通ずる内容だった。現在は75歳。他の著作も読もう。 約10年前の本だが今でも十分読める。 認知症についてかなり考...続きを読むえが変わった。 メモの量が多い。2回目読んでもよかった。 一番は「問題行動は受け止める」 目の前のこの婆さんを風呂に入れることのほうが意味があるんじゃないか。 昔は寝たきりの人を、寝かせたまま大事にお世話するのが、優しい、いい介護だと思われていた。 介護力士士。 病院は安静第一。昔の介護施設も同じ。 オムツが外れてトイレへ行くようになったのは、「生活復帰」。おびえた表情ぎ消えて笑ったなんて「人間復帰」。 病院にはあったけど、こちらにはなかったもの。プラスじゃなくて、マイナスがなかった。それは老人が嫌がることをしなかった。これが老人を元気にした。それが仕事を作業にせず、介護になっていく。 でも何でも老人のしたがるようにするということではない。入浴拒否はよくある。 薬で老人をコントロールせずに、説得や無理に止めようとしない別の方法を作り出す。「家に帰る」というコトバで訴えていることの本当の意味は何か。それが認知症ケアの始まりと深まり。 想像力と創造力。 介護者が単なる体力なら老人は質量しかなくなってしまう。それは老人が最も嫌がることだし、認知症に追い込んでいる要因の一つ。認知症は単なる脳の病気でない。 抑制。手足を縛るなど。 リハビリの本来の意味は、名誉回復とか人間的資格の再建。 まず意欲、それも、訓練意欲までいかない生活意欲を取り戻してもらうということから始める。 医療は人体、介護は人生。 こんな体になるのなら、あのとき死んでしまったのうぎよかったと思われたら悲しい。治療の意味は何だったのかということになってしまう。こんな体になったけど生きていてよかったと思えるような体験をしてもらうことが、介護の仕事。 食べないことは、消極的自殺。 集団の中にいるからこそ個性が見えてくる。 縦軸が専門的・科学的、客観的↔︎シロウト的・非科学的、主観的 横軸が自発的、主体的、個性的、個別的↔︎強制的、受身的、画一的 この四次元でみて、右斜を目指す。 その人やしく暮らしていくこと、生きていくことを支える。 認知症になったら人生終わりだと思うのは、大変な間違い。 上手い介護はその場しのぎ。時間稼ぎ。 老人はデジタル。止まったときの中で生きる。 ロシアはあの一番よかった時代の象徴。ロシアを実体とみない。愚か者は月をさすと指を見る。 認知症の人は100人ケアしても101人目は全く違う。101人目も昼と夜で違うし、5分前と今で違ったりする。 問題行動はコミュニケーション。老人からの訴えに耳を傾けること。 問題行動は抑えるものではなくて、受け止めるもの。受け止めて、これは何を訴えているのかと、分析したり想像してりするものです。老人の非言語的表現を、言語化する。 老人たちは基本に回帰しただけ 感動、工夫、健康の3K 競争社会の競争はスポーツのような公平なものではない。 介護と農業は最先端。 介護の介は、媒介の介。私たちが自分を媒介にふる、つまりきっかけにする。 自分たちと違う世界を、異常としてではなく、異文化ときてとらえる。
【金より命】 著者の「生活リハビリ講座」を受講した。 介護の現場で働く人が勇気付けられ、それぞれの心の中にある愛が活性化する「ライブ」だった。 好きなミュージシャンの「アルバム」を買い、その中の好きな曲を「ライブ」で聞く…そんな感覚である。 一緒になって歌い、たまに歌詞を間違っている私であった。...続きを読む 介護職として働く人達がプライドを持つことができる考え方やストーリーが満載である。 「想像力」と「創造力」を使って「面白がって」仕事出来る幸せが介護職にある。 医療が「人体」を観ているのに対し、介護は「人生」を観ているのだ。人生の先輩の姿を見せて見せていただきながら、自分の老いた姿をどの様にしたいかを考えられる。 高齢者から学ぶのは昔話だけではない、未来も学べるのだ。 なにより「金より命」のために自分を約立てることができるのは幸せである。 2019.9.22再読 《はじめての三好春樹》 iPhoneユーザーの私はApple musicがお気に入り。定額聴き放題なので、ちょっと気になると思ったらお試しができる。 特に好きなのは「はじめての◯◯」というプレイリスト。そのアーティストの新旧の代表曲を集めたもので、「この曲知ってる!」となることも少なくない。 この本は三好春樹氏の「はじめてリスト」と言えそうだ。 何度聴いても色褪せず、心に響くエピソードが満載です。 三好春樹氏の「人間学」に興味がある人には、まずこの本がオススメです。
老人にとっての「時間軸・コンテクストの不在」の視点は大事。それはきっと、日本人であろうと非日本人であろうと犬であろうと隣人であろうと、わかり合えない「他者」とのすりあわせへのヒントとなるから。
この業界では知らない人はいない実践の人である著者の新書。三好ワールド炸裂で、わかりやすい言葉で介護を語る。想像力と創造力という二つのソーゾーリョクがあってこそ、介護は楽しいとか、感動、健康、工夫という3Kの介護職場、など。ケアとキュアが混在する医療現場にも役立つエッセンスが溢れる一冊と思われた。
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