「ムジの知」とは――MUJIの秘密を徹底解明!
●「一番普通の形」にする
●人が本能的に「心地よい」と感じるものを作る
●「余白の力」によってそのまま世界中で売る
●最大公約数が満足する「これ『で』いい」を目指す
●「それ以外」をすべて市場にする
●「個性の一歩手前」で止める
●「選択と集中」はしない
●「1+1=1」にする
●「わけ」を伝える
時の流れを超えていく、シンプルで地球大の思考法。
MUJIの商品が世界的な普遍性を持っている大きな理由はシンプルさにある。
そのシンプルさとは、使い勝手の良い「一番普通」の形を目指したデザインである。
だからMUJIは、世の中のいろいろなブランドに対して、「特徴がない」ことが特徴となれるブランドなのである。
MUJIが世界中の文化の壁を越えていける理由もここにある。
いろいろな文化を背景にしたブランドがたくさんある中で、「それ以外」を市場にしているMUJIの競争の仕方は、とても秀逸だといえる。
「それ以外」というポジションは、文化の壁だけでなく、時の流れも超えていける。
多くのブランドは流行を追う。MUJIは普遍を追う。
シンプルで地味な商品かもしれないが、だからこそ時代遅れにならない。
Posted by ブクログ 2020年03月24日
文化人類学や社会心理学や空間デザインなど様々な観点からMUJIについて語っていて、面白かった。
たとえMUJIに興味がない人でも、これを読めば店舗での商品やその見せ方が気になって見に行きたくなってしまうだろうと思う。私は見に行きたくなった。
世界を隔てる4つの隔たりの話や、西洋東洋で別れる自然や美術...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月21日
無印良品というブランド、良品計画という会社が今まで以上に好きになった本。
・これ「が」いいではなく、これ「で」いいにする
・個性の一歩手前で止める
コンセプトも聞いていて肩に力が入っておらず、心地いいなと思うものばかり。
しかし、ふわふわしているだけではなく、「MUJI」とは何かをとことん考え...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月08日
今やグローバルブランドとなりつつあるMUJIの成功の秘密。2016年2月時点で、国内412店舗、海外344店舗だという。
多くのブランドは流行を追うが、MUJIは普遍を追う。だからこそ、時代遅れにならない。シンプルで自然であることが価値であり、基本方針である「感じ良いくらし」の実現を目指している。...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月01日
MUJIがMUJIらしくある本質を垣間見られる本。どの業界でも通用するような本質を掴み、独自の手法で体現しているようだ。マーケティングに関心がある人には刺激を受けるとは思うし、その事が腑に落ちる気もするが、自らがこの取り組みにあたってのヒント的な部分は、薄味なのである。気になる所を頭にたたき込んで、...続きを読む