Posted by ブクログ
2009年10月04日
この本はまず相手をのせる、動かし技術をベースに構成されている本である。
この本で学んだことは、まず基本的な姿勢を少し視点を変えてみることである。
・謝るということについて
まず、人は謝るということなぜ忌むのだろう?
これについて、自分は「そもそも人に自分の非を認めることが嫌いであり、相手によく思わ...続きを読むれていが悪く思われたくない」ということが考えられる。
この本では、謝るということは「自分を否定されているととらえる人が多いために謝ることを嫌い、言い訳をすることは自分を守ることにあたり、一種の防衛本能である。」
そこで強く意識しなければならないのが、謝る≠自己否定だということである。これは常日頃から自分に言い聞かせているが、他者がこれを理解できるいるということを忘れがちなため、これから意識して接していきたい。
・人に近づくためには?
まず交流会関係では多くの人に近付き、知りあってきた。ここで自分は上手く人と接しているつもりが、実は相手に不快にしてしまうことって意外とあるものである。
ここで人に近付いていくためには、まず相手を知ることが大切である。相手の情報を引き出し、うまく会話を弾ませ、自分の要望をさりげなく主張するのが僕のスタイルである。
27th参加者の勧誘の時も28thスタッフの引き抜きをするときもこの方法で行ったものである。半数以上は上手くいき、もう半数くらいはおおかたスケジュールの都合で断られてしまったと認識している。
この本では、そのさらに基礎を書いている。まず何か主張をするためには、相手と自分の関係を築くことが大切である。そのためには、相手について知ることも、自分について知ってもらうことも必要なことである。
そう、相手を知る以前に自分に対して警戒心を与えない、または取り除く作業が必要なのだ。相手を警戒させないために、まず心理学でよく用いられるといわれている同調である。つまり共感してあげることが必要なのです。
あとついついやってしまうことが、相手の会話を遮って要点をまとめてしまうことである。
これはファシリテーションの一種だと思ったが、実はしてはいけないことだと気づくことが出来た。
これは相手とのコミュニケーションを遮断してしまうことにつながるためだ。今までは、時間がない時はすべて自分が要約してきたが、相手に要約させる練習をさせるためにきちんと相手の話を聞こうと思う。それで自身もコミュニケーションのスキルが上がるならばまさにwin-winな関係と言えよう。
・自分の態度について
普段意識するしないにかかわらず、相手に対する言動に矛盾していることがあるだろう。例えば、謝るときに他事をしていたり、顔がムッとしていたり、偉そうな態度をとっているなどがあげられる。反省の色が見られない状態に謝ったところで相手に謝罪の意は伝わらず、ますます怒らせてしまうだろう。これをこの本では、ダブルバインド(二重拘束)と言うらしく、コミュニケーションにおいてストレスをためる原因になるのである。
これを意識的に改善すること、つまり発言の内容と態度や行動を一致させることを工夫して行うことが、他者と自身の信頼関係を築き、信憑性のある発言が出来るようになるという。
有言実行とあるように、基礎ではあるが実際できないことがも多いため、今後の課題になるだろう。