第三の魔弾

第三の魔弾

1,430円 (税込)

7pt

3.7

16世紀、神聖ローマ帝国を追放された“ラインの暴れ伯爵”グルムバッハは新大陸に渡り、アステカ王国のインディオたちに味方して、征服者コルテス率いるスペインの無敵軍に立ち向かった。グルムバッハは悪魔の力を借りて、コルテス軍の狙撃兵ノバロの百発百中の銃を手に入れるが、その責を問われ絞首台に上ったノバロは、死に際に三発の銃弾に呪いをかける。「一発目はお前の異教の国王に。二発目は地獄の女に。そして三発目は――」コンキスタドール(征服者)時代のメキシコを舞台に、騙し絵のように変幻する絢爛たる物語を、巧みなストーリーテリングで描き切った幻想歴史小説。大戦間ドイツで絶大な人気を博し、ボルヘス、カルヴィーノ、グレアム・グリーンら、名だたる目利きたちが愛読、世界的な再評価が進んでいる稀代の物語作家ペルッツの長篇第一作。

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第三の魔弾 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年08月24日

    読み始めるとあっという間に惹き込まれ、読むのが止まらなかった。
    じつは買ってから1年近く積んでいた。以前読んだ『アンチクリストの誕生』は短編集で気楽だったのに対して『第三の魔弾』の厚さに手を出しかねていたのが阿呆らしい。ペルッツの他の本も買わねば。

    クロースターカッツ(修道院の猫という意味。美食家...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年10月24日

    時は16世紀。
    ラインの「暴れ伯爵」と渾名されるグルムバッハは、
    聖職者の俗権への介入を厭い、
    抵抗して、神聖ローマ帝国皇帝から追放処分を受け、
    スペイン人未入植地で農業に従事しようというドイツ人たちのリーダーとなって、
    フェルディナンディナ島(キューバ)へ。
    後にコンキスタドール(Conquist...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年03月24日

    読み終わってしばし、呆然。
    突如、時系列が断ち切られて
    別の時系列に繋がる、映画的な手法が
    とられているから。

    キリスト教や世界史の知識があれば
    さらによく分かるんだろうなと
    思いつつ、血なまぐさいストーリーの
    中から浮かび上がる登場人物たちの
    個性的なキャラ力のおかげで、
    一息に読めた。

    「巨...続きを読む

    0

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