台湾とは何か

台湾とは何か

880円 (税込)

4pt

台湾が激しく動いている。戦後日本は台湾に撤退した中華民国と国交を結んだが、後に中華人民共和国と国交正常化を行い、台湾は遠い存在になった。しかし、目覚ましい経済発展と見事な民主化、東日本大震災での日本への巨額の支援もあり、台湾は再び身近で重要な存在になりつつある。台湾は中国にとってのアキレス腱であり、日本にとってのジレンマだ。日中台の複雑なトライアングルの中、台湾は絶妙のバランス感覚で日中と巧みに渡り合う。二〇一六年総統選挙で劇的な政権交代を遂げた最新の姿を、政治、歴史、社会から解き明かし、冷戦期の固定観念から脱した新しい「台湾論」を提言する。

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台湾とは何か のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    台湾面白い!こんなに捻れていたことを全く知らなかったことを強く恥じる。ぜひ行ってみたい。

    230105再読
    やっと行けることになりそうなので再読。
    終章の「日本は台湾とどう付き合うか」の部分は改めて考えさせられることが多い。

    0
    2023年01月04日

    Posted by ブクログ

    とても勉強になりました。台湾の歴史的な成り立ちや中国・日本との関係性を学ぶことが、東アジアを学ぶことに直結していることに気づかされます。また、台湾史から見た、著者の沖縄への考察も洞察に満ちていると思います。

    「台湾に対する思考停止」から脱却したいものです。

    0
    2017年08月13日

    Posted by ブクログ

    台湾の今、温度感が伝わってくるようで、とても興味深く読んだ。
    著者の野嶋氏が戴国煇、伊藤潔それぞれの『台湾』を今日でも学ぶことはたくさんありメーンの書棚からはずせないと語っているように、私にとってはこの本がそれにあたると思った。
    まだまだ理解しきれない点もあり、知見をひろめていくためにこの本を指針に

    0
    2016年07月03日

    Posted by ブクログ

    2024年の台湾総統選が間近に迫っているけれど、台湾政治をふわっとしか知らないので読んでみた。読んでよかった。特に、馬英九政権の台湾についての理解が進んだ。台湾関連のニュースの解像度もかなり上がった。

    改めて、難しい場所だと感じる。特に、「第五章 台湾アイデンティティ」「第六章 例外と虚構の地「台

    0
    2023年11月22日

    Posted by ブクログ

    ジャーナリストなのでやはり読みやすく面白い。冒頭から巻末まで淀みなくどんどん読んでしまう。内容的には、政治的な事柄とアイデンティティについてが殆どだ。著者は、もっと台湾のことを直視しろ、議論しろ、と言う。私も二週間後、本書の内容を思い返しながら、台湾に行ってこよう。

    0
    2022年12月31日

    Posted by ブクログ

    平易な文章でわかりやすい。紹介されていた司馬『台湾紀行』と小林『台湾論』は読んでおきたい。興味深い記述は以下のとおり。
    ・1953年に中国は十一段線のうちトンキン湾線と北部湾線を削除
    ・2013年に台湾外交部は「釣魚台の争いにおいて中国大陸と合作しない我が国の立場」を発表
    ・村山談話において、台湾を

    0
    2022年10月23日

    Posted by ブクログ

    台湾について少し何かを知りたいと思って借りた本。
    しかし、読み始めて最初の序章、次の第1章がとてもお堅い内容。台湾の政治に多少なりとも興味を持っていなければなかなか読み進められない。もうほとんどやめようかと思ってぱらぱらと読み飛ばして第2章に入った途端面白くなった。
    著者は朝日新聞で中国語圏に留学す

    0
    2022年04月26日

    Posted by ブクログ

    現在の台湾情勢を理解するための格好のガイドブック。台湾問題をずっと取材してきた著者の視点は確か。入門書としてもオススメできるが、一読で全部は理解できないだろうな。「1992年コンセンサス」とか難しすぎる・笑

    台湾人が台湾語で話すとき、日本語で話すとき、そして中国語で話すとき、微妙にそれぞれ違うなど

    0
    2016年07月24日

    Posted by ブクログ

    今年は台湾で民進党への政権交代かつ初の女性総統誕生。連日のニュースが気になり、本書と、祭英文と温又柔の著書を読みました。祭英文の著書からは、国内の産業や観光資源にもっと目を向けた政策を重視したい意向を感じ、温又柔の著書からはやはり中国人ではなく台湾人のアイデンティティを感じました。当人は、2年以内に

    0
    2016年08月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「親日国(地域?)台湾」。これが多くの日本人が台湾について語る言葉である。しかし、著者が指摘するように、残念ながら多くの日本人は、台湾の歴史(特に日本との関係)を理解することなく、ただ「思考停止」しているというのが事実ではないだろうか。台湾を等身大の台湾として理解するための入門書。これが、本書の位置

    0
    2018年10月08日

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