禅とオートバイ修理技術 下
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禅とオートバイ修理技術 下

小説・文芸
880円 (税込)

4pt

4.5

オートバイ修理のような問題を前にすると、かなり知的な人でさえ説明書を読むことすら嫌悪し、専門家に一任してしまいたいと考える。結局彼らはテクノロジーに触れることが人間性の喪失につながると思い込んでいるのだ。だが真理はエンジンの構造にだって宿っていて、それを探るには心の落ち着きが大切なのだ……120人以上の編集者に出版を断わられた後に刊行されるや全米を席捲、今や世界500万部に達する伝説の哲学紀行。

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禅とオートバイ修理技術 の一覧

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 禅とオートバイ修理技術 上
    924円 (税込)
    かつて大学講師であった著者は失われた記憶を求め、心を閉ざす息子とともに大陸横断の旅へと繰り出す。道中自らのために行なう思考の「講義」もまた、バイクの修理に端を発して、禅の教えからギリシャ哲学まであらゆる思想体系に挑みつつ、以前彼が探求していた“クオリティ”の核心へと近づいていく。だが辿り着いた記憶の深淵で彼を待っていたのはあまりにも残酷な真実だった…。知性の鋭さゆえに胸をえぐられる魂の物語。
  • 禅とオートバイ修理技術 下
    880円 (税込)
    オートバイ修理のような問題を前にすると、かなり知的な人でさえ説明書を読むことすら嫌悪し、専門家に一任してしまいたいと考える。結局彼らはテクノロジーに触れることが人間性の喪失につながると思い込んでいるのだ。だが真理はエンジンの構造にだって宿っていて、それを探るには心の落ち着きが大切なのだ……120人以上の編集者に出版を断わられた後に刊行されるや全米を席捲、今や世界500万部に達する伝説の哲学紀行。

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禅とオートバイ修理技術 下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分の悩みや疑問を代わりに考えてくれた、ある種運命的な本。

    ロマンと古典、直感と理性、文系と理系などなど…
    日常の中には常に対立したもの、人が存在する。

    どうしてこうも分かり合えないのだろう?
    同じ世界に生きていながら、なぜ真っ二つに分裂してしまうのだろう。
    片方を重視すればもう片方を蔑ろにしてしまう。
    理詰めで考えたものは息苦しく、複雑な容姿になる。かといって見た目を重視すれば、中身がスカスカ。
    それらを一つにできる考え方はないんだろうか?
      
    筆者は息子とバイクに乗りながらそれを教えてくれる。途中途中で「何いってんだこいつ」となるような表現も多々あります。たとえ結論がわからなくとも、要所要所にタメになるお話がたくさんあるので、是非読んでみてほしいです。



    0
    2021年05月11日

    Posted by ブクログ

    こんなはずではなかった、昔の自分はもっと希望に溢れ、夢に向かって邁進していた…

    こんな中年の喪失感への対応には3通りある。一つは、あの頃の自分は若かった、現実はこんなものだと過去の自分を捨てる。二つ目は、やはり夢は諦められない、と今の自分を捨てる。もう一つは、昔の夢を改めて考え、今の自分と昔の自分を融合して、新たな目標に進む。

    本書の著者は、かつて大学で修辞学を教えるうちに、「良い」とは何か(本書ではクオリティと表現)を追求しはじめ、哲学の道に進み、大学の旧態依然とした価値観と衝突し、最終的に心を病み、精神病院に入院して電気ショック療法を受け、記憶と家族を失った。

    その後、退院して別の仕事につき、息子とオートバイの旅をする。

    旅の中で、かつて住んだ町を訪ね、昔の友人の宅に泊まり、記憶を少しずつ取り戻していく。記憶よりも筆者が追求したのは、やはりクオリティであり、当時の思想を分析し、新たな境地に至る。それは、ソクラテス以降、特にアリストテレス哲学によって失われた思想であり、東洋思想では禅や中道に類似する。主観と客観、自己と他者、絶対と相対、そんな二元論の生まれる以前の、原始的なところにクオリティはあるのだ。

    旅のゴールとともに、筆者の思想もゴールを迎え、記憶を失った嘘の自分でなく、過去の自分そのものでもない、新たな自分が生まれるとともに、息子との新たな関係性が始まる。

    広大なアメリカをバイクで旅をする描写を楽しみながら、筆者の思想の旅をなぞり、自分にとってのクオリティを追求する、そんな読み方をしても面白いだろう。

    0
    2020年11月06日

    Posted by ブクログ

    ずーーーーーーーっと頭の中で考えていたことを整理するきっかけをくれた本。
    本著で言う、「理性(古典)」的な考え方と「経験(ロマン)」的な考え方のどちらかが崇高なのではなく、両方のバランスが大切なんだなぁ、というのが私なりの結論。

    自分の言葉で説明を試みるなら、前者は「ロジック」、後者は「フィーリング」と例えることができるのではないか。
    それはトップダウンの「西洋都市計画」と、ボトムアップからおこった「日本のまちづくり」に例えることもできると思う。

    大切なのは、どちらか一方で十分なのではなく、両方の考え方の使い分けが必要なんだ、ということ。
    日常生活で例えれば、計画性無しにその日暮らしで生活することは不安定だし、反対に社会生活の上で表面上の嘘をつくことが重要な場面もある。
    要は、1か0かではなく、「何がベターか」ということなのだと思う。
    著者はこれを、「クオリティ」と呼んでいる。

    しかし、本文の中で唯一の疑問は、著者が次元としての「クオリティ」と、評価としての「いいクオリティ」をごっちゃにして、一つの「クオリティ」という単語で呼んでいるのではないか、という点である。
    次元としての「クオリティ」の中には、当然「いいクオリティ」も「悪いクオリティ」も存在しているはずなのだ。
    しかしそのことには触れられていない。。
    ここまで哲学を突き詰めて考えてきた著者がそれに気付かなかったのだろうか。
    それが出口のない迷宮に入り込んでしまった原因ではないか、とまで思えてくる。。。

    どなたかご意見を求ム。

    0
    2011年04月12日

    Posted by ブクログ

     失われた記憶を追いかける旅。真理探究への旅。そして息子と共に行くオートバイでの旅。三者がもつれあいながらドラマチックに旅路の到着点まで向かっていきます。
     導入部ではテクノロジーを拒否する夫婦とともに行く旅。そして思い出の高地への旅。息子と二人きりになった後半。”クオリティ”探究の旅との符号に難しい哲学描写もなんとかついていけます。

     結局”クオリティ”とは何だろう?「禅」の描写は意外と少ないぞ。最後は主人公の精神はどうなったんだ?など、疑問点も残るラストだが、それは読者である我々が考えていく部分も残っていることに価値があるのかも。

     一人きりで延々と走り続けるライダーは、意外とメットの中で思索にふけっているものです。

    0
    2017年08月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんとか読み終わった・・!
    プラトンとかアリストテレス、ギリシャ哲学などの辺りはほぼさっぱりだったが、上巻からの全体的な構成(バイク旅と並行して段々明らかになってくるパイドロスのこと)、息子クリスとの関係性の行方が気になり、最後まで辿り着けた。
    クライマックスの太字部分に静かな高揚覚えて感動しました。

    0
    2023年03月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    息子とのオートバイの旅を通じて、自分自身の過去の人格を掘り下げていき、禅やら哲学に対する考察を同時に行うという内容の本。読み始めはタイトル通り「禅とオートバイの修理技術」についての考察が入り非常に面白く読んでいたんだけど、「クオリティ」の話になってから非常に難解な読み物になっていき、頭に本の内容がすんなり入ってこなくなった。後半になって、オートバイの整備の話に戻ったら大分読みやすくなったけど、全般を通じて難解な内容の本でした。オチについては、なんか個人的にはしっくりこなかったなぁ、という感想。まぁ、これは好き好きもあると思うけれども。

    0
    2018年05月31日

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