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Posted by ブクログ 2010年05月23日
例えば「常識を疑え」なんて実に陳腐な言葉だが、見落としがちなのは常識を疑う時に拠って立つ場所がすでに常識を前提としているのだと、そういうことを指摘している本。
オートバイのようなシステマチックに作られたものと、そういった理論の積み重ねや分析だけでは乗り越えられないもの、そのギャップについての思索なん...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月20日
菊次郎の夏に、「オートバイ」と「真理の探究」の要素を追加した内容だと思います。
単なる親子のツーリング話ではなく、テクノロジー論、現代文明論、親子論、バイク分析論と、
著者の思索は、留まることを知りません。
著者は精神を病んだ経験の持ち主です。
また、その息子は、神経症を患っています。
小学生ぐら...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月05日
バイクに乗ったことが無くても、車の運転中や通勤電車の中でも、流れる景色と振動を感じながら、一人で思索に耽る経験はあるだろう。
本書は、技術ライターの男が11歳の息子とバイクの二人旅をしながら、ひたすら思索に耽る物語だ。
男は過去に別の仕事をしていて、神経症になり入院した過去を持ち、息子は感情が昂...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月16日
長い間手に入れずにいた本をとうとう読みました。
オートバイと哲学。私の興味ある分野がひとつとなって、他にはない期待に満ちた内容と想像して数年。なかなか手に入れられませんでした。
オートバイと哲学。興味がない方には、共通項はあまり見いだせないかもしれませんが、実は結構近いものがあるのです。修...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月04日
p91
何度読んでも飽きのこない本である。私はいつもクリスの理解をはるかに越えた本を選ぶことにしている。多少読んでは、クリスがいつもの矢継ぎ早の質問をしてくるまで待ち、それに答えてから、また多少読み進める。昔の本は、このようにして読めば、読みが深くなる。古典とはそうしたものだ。これまでにも、読んだり...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年12月20日
メインテーマは【クオリティとは何か?】
著者自身が思考した経緯を2人称で書いている。
実は、著者はこの【クオリティ】に囚われ、精神異常を来たしたのだ。
その結果、精神科への入院を余儀なくされ、復帰後に本書を書いている。精神を病んでいる時期の自分をパイドロスと呼び、自分とは別個の存在とし、その思考過程...続きを読む
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