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自己責任論を超える思想 いまこそマルクスを読み直せ!
私的所有という考えに仮借なき批判を加え、他者との分かち合いにもとづく政治体=コミュニズムを構想したマルクス。浅薄な自己責任論が強調される今こそ、そのポジティブなメッセージを汲み取るべきではないか? 個人主義を超える〈生の技法〉=コミュニズムの現代的可能性をさぐる。
[内容]
はじめに
第一章 「私的所有」の感覚を疑う
第二章 〈労働者身体〉はいかにつくられるのか
むすびに──「集合的身体」のほうへ
マルクス小伝
読書案内
あとがき
Posted by ブクログ 2009年10月04日
マルクスのコミュニズムの構想を、集合的身体、受苦的身体など、初期疎外論、フォイエルバッハの人間学の影響などから資本論まで射程にいれながら論じている。
初期マルクスは、例えばアルチュセールによって認識論的切断をしたとされる。これは『ドイツイデオロギー』のテキストクリティック、後期マルクスから物象化論を...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月11日
ロックへの批判、マルクスのテクストを通して,私的所有への違和感、問題点を指摘した点は常識が覆された。初めて、少しだけだが、マルクスに触れられて、すでに共産主義の否定的な結果しか刷り込まれていない私には新鮮だった。
うすうす感じてはいたが、資本主義の人間疎外は事実なのだ。
ただその解決はどれほど難...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月27日
著者はまず、『経済学・哲学草稿』などの議論を紹介しながら、現代のわれわれにとって当たり前になってしまっている「私的所有」という概念に揺さぶりをかけます。そして、自分の身体と労働の対象を、主体としての自己が所有するという枠組みではとらえることのできないような、人びとのつながりがありうるということに、読...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月31日
このシリーズは著者の思いがダイレクトに伝わってきて好き。
とは言え本書は、少々文学的・感傷的に過ぎるところがあって、やや「やりすぎ」感がある。
マルクスの平易な解説というよりは、マルクスの思想のエッセンスは現代にどのような問題提起をするか、という文脈がメイン。
その解決策のようなものとして提示され...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月10日
経済学者ではなく、哲学者マルクスとしての
思想を詳しく知りたかったので購入。
mixiのレビューが一件もない上、そもそも
著者が何者なのかよくわからないので不安だったが、
まあそれなりに読みやすかった(あくまで哲学書レベルで…)
「私的所有の止揚」に対する
哲学的な思想は数あるが、『...続きを読む
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