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1億3000万人必読の“歴史教科書” 食糧難、闇市、交通地獄、間借り生活など、敗戦直後の混乱した世相・風俗をユニークな視点からうがち、常識と定説をひっくり返す
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Posted by ブクログ
1935年生まれ、鴨下信一さんの「誰も戦後を覚えていない」、2005.10発行です。ここでいう戦後は昭和20年から25年の5年間を指してるそうです。最大の関心事は、飢えないで過ごせるか、そして腹いっぱい食べてみたいの2つだった時代。銭湯に入るときは脱いだ服を風呂敷に入れて結び、浴室から時々覗いて確か...続きを読むめる・・・。一億の日本人が盗み盗まれ、ある意味みんなが総犯人であったような時代。最悪の住宅事情、間借り生活で、監視し監視される生活、息をひそめて暮らす日々。そんな時代、私もなぜか少し覚えています。
美空ひばりの下顎をよく動かす歌い方が英語国民の発声法に近いこと。 パンパンの服装が米軍将校夫人たちのそれ、さかのぼれば映画「ならず者」のジェーン・ラッセルの男勝りの女の格好だったこと。
玉音放送の時立っていたか否か、買い出し列車がどれほど殺人的な混雑だったか、ラジオでどんな音楽が流れていたのか、等等… 記録には残らない、筆者の記憶を記しているからこそ、当時の空気が伝わってくる気がする一冊でした。
恐らく陰惨なものであろう戦後体験を、陰惨過ぎない程度に、それでいてきっちりとネガティブな経験として書いてある点に好感が持てる。 当時の食糧難は私には想像できるはずもないのだけれど、食料を巡っての諍いや憎しみといった、決して美談で語るべきでない過去が描かれていることはよく伝わった。盗難が日常化してい...続きを読むた件などは、日本人の美徳が如何に幻想に満ちているかを再確認するに充分なエピソード。
その時の庶民の生活の記録は、歴史書には書かれないが重要なことだと思う。戦時下には天気予報が国家秘密だったとか、戦後の国語教育が混乱したとか。著者の実体験だけに実に鮮やか。
価値観が大きく変わった直近の時期を教えてくれる。想像がつく、証言のウラが取れるだけに、歴史観とかの視点の持ち方に大いに参考になる。著者はクリエイターの大先輩でいらっしゃるし・・・。
戦後間もない時期の日本史について書かれた本。教科書や専門書に出てくるようなものではなく、もっと生活に直結した、そして同世代的な視点でかかれたさまざまなテーマについて書かれている。
戦後のさらに直後についての話を読んだこともなければ、あまり調べることもなかったので、 ラジオ、野球、電車、歌、など割と現代に馴染みのあるものたちの当時を知れて面白い。ちょっと当時を覗き見するきぶんで
例えば、太宰や織田作之助らが生きた敗戦直後の副読本として興味深い。時代下って、思えば闇市のことも、シベリヤ抑留のことも、いつしか年表的知識になってしまっている。
戦後の社会の状態をなましく語っている。食料を買出しに出かける都会の人たちの乗りつける列車の殺人的な込み合いかた、手入れする警察の杓子定規であることによる応用の利かない無様な姿。美空ひばりの歌が、アメリカ的なリズムで出来ていたとの指摘など、社会の関心事がどの辺にあったかが、具体的に解かる。戦後の混沌...続きを読むは、混濁と多面体の時代だったのだ。
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誰も「戦後」を覚えていない
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