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▼第1話/ポトス▼第2話/カラジューム▼第3話/ポインセチア▼第4話/ユズ▼第5話/コブシ▼第6話/タンポポ▼第7話/桜桃▼第8話/マルハチ▼第9話/サボテン▼第10話/ザクロ ●登場人物/桑田義雄(緑山家庭裁判所判事) ●あらすじ/父親が高裁の長官であり、自身も将来を嘱望される身であるにも関わらず、“家裁”にこだわり栄転を拒否したことのある桑田。そして、暇さえあれば裁判所の周囲の植物に会いに出かけたり、世話をしたりする彼を変人と言う者もいる(第1話)。▼ある日、桑田の元に持ち込まれたのは離婚した夫婦の子供の親権問題。お互いに権利を主張する両者に「子供の幸せは争って与えるものではない」と諭す桑田。もと夫婦は桑田の言葉によってもう一度やり直そうと考え始める……(第3話)。
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何度読んでもいい
検察や刑務官の方々は、刑に服してる人達を「ヤツら」って呼びます。
現実はそうだとしても、ベテランになっても、悩んで、泣いて、裁く裁判官がいてほしいなあと思います。
なんか、優しい気持ちになる漫画です。
Posted by ブクログ
刑事ものや裁判ものは日本にも外国にもたくさんの作品があり,映画にもなっているものもありますが,この家裁の人は以前ドラマで放送されたことはありますがその後あまり脚光をあびていません。
しかし,今の時代,少年非行,虐待など青少年に関する問題を一早くから取り上げ,青少年の成長,家族の絆などまさに今,我々が直面している課題にたいして,桑田判事は植物の成長と関連させ,じっくりと更生を信じて待つ姿勢は感動できます。
いろいろな課題をすぐにでも解決したいと思う気持ちが強すぎて,子どもたちの成長がじっくりと待てない世の中。そんな社会で弱者の子どもたちは,暖かい大人のまなざしが必要と感じる一冊です。
桑田判事は,どんな人にも対しても,じっくりと話を聞きます。そんな判事を信じ,ぽそりぽそりと自分の王たちを語る母親。虐待する母親も本当は,ある意味で今の社会の中で生きにくい状況にあって頑張っている。そんな一面に植物の話をもって,諭していく桑田判事の語りがこの物語のまさに,真髄。
これは,法律関係の仕事の人より,親として教師として,福祉の仕事など人とかかわる仕事をしている人にお勧めです。
Posted by ブクログ
家裁、すなわち家庭裁判所では少年犯罪が審理される。この作品は家裁判事である桑田義雄という人物を主人公にして家庭裁判所という舞台に登場するさまざまな少年たちと桑田判事との出会いを綴った作品である。「おっ、題名にある家裁のサイの字がまちがっとるばい。」というご指摘もあろうかと思うが、これでいいのだ。主人公の桑田判事はいつも植物の世話ばかりしている何となくぼーっとした判事である。そして彼の少年の非行に対する取り組みも植物の世話とよく似ている。「育てなければ…毎日愛して、そこから始めませんか」と言う桑田判事の語りかけは家裁は裁くところではなく栽(そだ)てるところだというこの作品の底流に流れている。だから〈栽〉の字でいいのである。
扱われている素材は少年の非行である。教育の現場(学校やら家庭)が切り捨ててしまった少年少女たちの傷をそのまま受け入れ、自分の力で育っていけるように桑田判事は彼らに接していくのである。
東京第二弁護士会の山崎司平氏が監修しているので、事例はおおむね実際の事件に基づいているのかもしれない。それだけのリアリティがあるし、法律的なバックグラウンドも確かである。きびしい状態に置かれた子どもたちを我々はどう理解しているのか、を具体的な事件を素材に見つめてみることは必要ではないだろうか。特に法律の世界は無視し、教育の理念も省みずに子どもを切り捨てている教育現場の人間にはぜひとも読んでほしい作品である。また、第十三巻から十五巻はあの福岡でおきた生き埋め体罰事件をモチーフとして描かれている。全十五巻のうち三巻を費やして語らなければならないほど、あの事件は桑田判事にとっても重たい事件であったのだろう。それに対して福岡の教員は答えを出したのだろうか。三越三郎というどこかで聞いたような名前の博多弁をしゃべる弁護士も登場する。さあ、あなたも姿と名前を変えて出ているかもしれないよ。
◎実は荒れている少年たちに読ませたい。
★★★★★(これは特上五つ星)
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