三原順作品集 LAST PIECE

三原順

2015年3月に没後20年を迎える著者の、白泉社文庫20冊目となる作品集。受賞・デビュー作「ぼくらのお見合い」ほか11作品を収録！

• カテゴリ: 少女・女性マンガ
• ジャンル: 少女マンガ
• 出版社: 白泉社
• 掲載誌・レーベル: 白泉社文庫
• ページ数: 268ページ
• 電子版発売日: 2015年09月11日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 58MB

[ジェネ公 · ★★★★★]

タイムマシンに乗った気分

リアルタイムで「花とゆめ」の「はみだしっ子」を小学生から読んでいた私は、当時グレアムもアンジーもサーニンもマックスも、リアルに同じ時を生きていると感じていました。おそらく物語のグレアムと同じ年齢だったこともあり、どっぷりとはみだしっ子の世界（今で言う沼ですね）に浸かってしまっていたんです。そんなはみだしっ子の1話2話の掲載されなかった最終ページに、ここで出会えるなんて！！！もうアラ還間近の私ですが、10歳の頃に戻れるタイムマシンに乗ったような気持ちになれました。編集に関わってくださった皆さまと三原順先生の御遺族の御尽力に感謝いたします。そして、三原順先生にもあらためて感謝を、天に向かって送ります！10歳から14歳の思春期の入り口で「はみだしっ子」に出会えてなかったら、今の自分のアイデンティティは、全く違うものになっていたと思っています。本当にありがとうございました。

[ブクログ · ★★★★★]

三原順ワールドの補遺的・資料的な意味合いの濃い1冊。
個人的には長年見ることができていなかった『はみだしっ子』1話・2話の改稿前ラストをやっと見ることができたのが嬉しい。
そして自分の心の奥底には三原作品の読者に妥協しない気難しいネームと、いつまでも余りの出続ける割り算みたいなストーリー展開に惹かれ続ける魔物が、長年に渡りしっかり取り憑いているのだと、この本を読み終えて実感している。

[ブクログ · ★★★★☆]

今さらですが、ようやく頭に入りました。
はみだしっ子はあまり得意ではありません。
三原先生の初期はあまり好きな作風ではなかった…
なのに、ロング・アゴーからセルフマーダーシリーズが描かれた80年代から亡くなるまでの作品に夢中になりました。追いかけて、全作品を読みました。その魅力は何だったのか…
あの家族の中で感じる孤独感のようなものに心をつかまれ…

本書の中では「私のアベルへ」が一番好きです。
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