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コミュニケーションの哲学へ向けて
言語はあらかじめ存在するものではなく、あるのは人間とわれわれが生み出す文章と音声だけである。そして、われわれがしなくてはならないのは特定の文に対して特定の意味を与えること。――デイヴィドソンの言語哲学を平易に捉えなおし、世界と他者の理解を言語により不断に繰り返す人間という存在/発話という行為を見つめ直す。
[内容]
第一章 言語哲学は意味をどう扱うか
第二章 真理と解釈の第一次性
第三章 コミュニケーションの哲学へ向けて
第四章 「言語」ではなく数多くの言語が存在する
デイヴィドソン小伝
Posted by ブクログ 2010年07月17日
[ 内容 ]
コミュニケーションの原理を見通す。
ことばによって他者を理解するとはどういうことか。
解釈の賭を通じて生み出される合意。
それを可能にするのは言語能力ではなく生きることへの熟練である。
[ 目次 ]
第1章 言語哲学は意味をどう扱うか(意味とは何か;「ふたり」のコミュニケーション)
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Posted by ブクログ 2013年02月16日
デイヴィドソンの真理条件的意味論と、その帰結としての「コミュニケーションの哲学」という発想のエッセンスを分かりやすく解説するとともに、デリダとの共通点を探るという著者独自の視点が提示されている。
哲学的意味論において有力な立場の一つは、言語表現の意味は、言語を使用できる限りにおいて私たちがそのつど...続きを読む
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