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急速に解明されつつある宇宙の成り立ちの謎。ヒッグス粒子の発見が何をもたらすかを皮切りに、宇宙論、天文学、素粒子物理学が私たちの知らない宇宙の真理にどのようにせまってきているかを分り易く解説する。
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Posted by ブクログ
宇宙に関する本の中でも、本当にわかりやすく、入門書として最適な一冊。 ワタシもこれまでに宇宙に関する本は何冊か読んだが、正直言って全部を理解できたとは言い難い。先日読んだ『本当の大人の作法』で言うところの「言葉をごくんと飲み下す」状態だった。その状態の中で本書を読んだところ、その飲み下した言葉がスト...続きを読むンと落ちた。あぁ、そういうことだったのか、と飲み下した言葉がきれいに消化できた。これは快感だ。それはひとえに、著者の丁寧な取材に裏打ちされた分かりやすい例えに因るところが大きい。
さすが記者と思わせる 宇宙論でこんなに一気読みしたのは はじめてだ 研究者でない分 たとえ話でも一番わかりやすいのが 選ばれる あまりによみやすく 自分が頭良くなった錯覚に陥るのでなんだか 自己啓発本みたいでそこがいや それでー1
とっても分かりやすい。 素粒子論から宇宙論までが上手くまとめられている。新書という発行スタイルにもピッタリとあっている。 それにしても、人類がここまで「物質とは何か」に取り組み、解明してきたことが、全宇宙のたった4%にすぎないってのは驚きだよなぁ。
入門書としては最適なんだろうと思う、門外漢の当方が思うのだから間違いない。 文章から作者自身も楽しんでいることがよく伝わってくる好著。 しかし暗黒物質とか暗黒エネルギー、宇宙は10次元で出来ているとか、天才の思いつきはやっぱり訳が分かりませんな、凡人には。
たぶん、ヒッグス粒子の一番わかりやすい解説本。 素粒子のこと、宇宙のことが、わかりやすく解説されているとともに、 科学者たちの素顔にも触れ、興味深い。
物理学的なものは苦手な自分ですけど、そんな人向けになるべくわかりやすく書かれていると思います。とは言え、理屈を理解したというよりも人類が宇宙の謎に立ち向かう歴史を興味深く読みました。10年も前の本なので、今ではさらにいくつか謎が解けているかもしれませんね。
物質に質量を与えたヒッグス粒子、宇宙の膨張やビッグバン、ダークマターやダークエネルギーなどなどの三年前に最新だった宇宙論について。おれの脳みそではちょっとわかりにくいとこもあったが勉強になった。
暗黒物質と暗黒エネルギーについてはおそらく、一般書としては最もわかりやすく書かれている。 ただし、所々に首尾一貫していないところがあることが気になる。例えば22ページでアルファ粒子を何の説明もなく登場させて、そのすぐ後の24ページでヘリウムの原子核を登場させている。
ヒッグス粒子についての解説から宇宙の誕生と生い立ちに関する理論の変遷がジャーナリストの視点で丁寧に書かれている。物理学、宇宙論の難解な話を素人にも「なんとなく」理解できた気にさせてくれる好著。
宇宙の初まりはおよそ136億年前、それから80億年ほどが経って、加速膨張が始まったとされる。そして、このことが現在の星や銀河を形作る必要条件でもあったようだ。加えて、宇宙の不可思議なふるまいを担っているとされる暗黒物質と、暗黒エネルギー。これらは、自分たちの知る宇宙の構成物質4%の外で、奇跡的なバラ...続きを読むンスを保って釣り合っているという。"宇宙は、あまりにうまく出来過ぎている。" そう、だから科学者たちは、そんな人間理論を解きほぐすべく、一般相対性理論から、標準理論、そして超対称性理論へ、加速する宇宙を追いかけ続ける。しかし、素粒子から広大な宇宙までを見渡す統一理論は、まだ、その巨大なウロボロスの蛇の、頭も尾も捕まえてはいないのだ。
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青野由利
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