漂流郵便局 届け先のわからない手紙、預かります

漂流郵便局 届け先のわからない手紙、預かります

小説・文芸
1,056円 (税込)

5pt

届け先不明の想いが流れつく郵便局の物語。

恋人へ、10年後の孫へ、がんで急逝した夫へ、
11歳で天国に行ってしまった息子へ、祖父母の愛犬へ、ボイジャー1号へ・・・。
心に響き、心を揺さぶる手紙69通を収録。

これらは瀬戸内海の小さな島・粟島にある、不思議な郵便局に寄せられた手紙。

瓶に詰められた手紙が海を漂うように、
届けたくても届け先がわからない想いがブリキ製の漂流私書箱に集まる。
その名は「漂流郵便局」。
旧粟島郵便局を現代アートとしてよみがえらせたものだ。

胸の内に秘めた想いが綴られた手紙と、瀬戸内国際芸術祭作品としての精巧なしつらい、ゆったりと時がすすむ粟島の佇まい…。
涙とともに、なぜか懐かしく心地よく癒される世界へと、読む人を誘う。

【ご注意】.※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

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  • 漂流郵便局 届け先のわからない手紙、預かります
    1,056円 (税込)
    届け先不明の想いが流れつく郵便局の物語。 恋人へ、10年後の孫へ、がんで急逝した夫へ、 11歳で天国に行ってしまった息子へ、祖父母の愛犬へ、ボイジャー1号へ・・・。 心に響き、心を揺さぶる手紙69通を収録。 これらは瀬戸内海の小さな島・粟島にある、不思議な郵便局に寄せられた手紙。 瓶に詰められた手紙が海を漂うように、 届けたくても届け先がわからない想いがブリキ製の漂流私書箱に集まる。 その名は「漂流郵便局」。 旧粟島郵便局を現代アートとしてよみがえらせたものだ。 胸の内に秘めた想いが綴られた手紙と、瀬戸内国際芸術祭作品としての精巧なしつらい、ゆったりと時がすすむ粟島の佇まい…。 涙とともに、なぜか懐かしく心地よく癒される世界へと、読む人を誘う。 【ご注意】.※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
  • 漂流郵便局 お母さんへ 届け先のわからない手紙、預かります
    1,188円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 胸にしみる、届けられない母への手紙。 「亡くなったお母さんへ 今だから言える たくさんのありがとう」  漂流郵便局に届いた第一通目の手紙は、こう綴られていました。切実な筆跡で、一輪の赤いカーネーションの絵を添えて。  漂流郵便局はもともと2013年の瀬戸内国際芸術祭の出展作品として、 瀬戸内の粟島にある古い郵便局舎を蘇らせたアートプロジェクトでした。  「こちらは、届け先のわからない手紙を受け付ける郵便局です。 いつか所在不明の存在に届くまで、手紙を漂わせてお預かりします。」 というコンセプトが話題を呼んで、 開局7年目の今、預かる手紙は4万通に迫ります。  いつの間にか、漂流郵便局はアート作品から、私たちの心の漂着を許してくれる特別な場所へと変貌してきました。  本書は『漂流郵便局 届け先のわからない手紙、預かります』(2015年初版)に続く書籍です。 開局以来続々と届くお母さんあて、お母さんからの手紙を収録しています。  文面から伝わる愛、感謝、後悔、反省、勇気、希望……。 かけがえのないひとへの想いが深く温かく胸にしみる一冊です。 ※巻末に〈本書限定オリジナルはがき〉は電子版には付きません。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

漂流郵便局 届け先のわからない手紙、預かります のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    漂流郵便局の成り立ちについて、本書のはじめに次のような注意書きがあります。
    「漂流郵便局はプロジェクト型のアート作品であり、日本郵便株式会社との関連はありません」
    そもそもは瀬戸内国際芸術祭2013の出品作品です。しかし、2020年8月時点においても、香川県の粟島に現実にこの郵便局は存在しています。

    本書は2015年2月に発行され、2020年4月には2冊目の「お母さん」に向けて書かれた手紙を主にした本が出版されています。これまでに、いくつものメディアで取り上げられてきました。その結果、全国から届け先のわからない手紙が送られ続けています。
    私も少し考えてみました。亡くなってしまった人だけでなく、例えば、初めて付き合った人のこととか。本気になって探せば、宛先が見つかるかもしれません。でも、伝えたい言葉は今のその人にではなく、当時のその人に対してであったりします。

    現代アートと聞くと、インスタレーションのような空間芸術が思い浮かび、それは鑑賞するよりも、体験するものと言われています。
    漂流郵便局は久保田沙耶さんのれっきとした作品です。しかし、この作品は鑑賞だの、体験だの、の枠を既に飛び越え、多くの人々の生活や生き様に深く関わる存在になっています。

    漂流郵便局は誰かのものではなく、誰のものでもなく、作品ですらなく、特別な使命をもった郵便局なのです。普通の郵便局であれば、郵便物や荷物を送り主から一時的に預かって、指定されたお届け先に配達します。しかし、漂流郵便局に届く郵便物は、そこに留まります。預かっておくことが肝心な役割です。

    その場所をゴールと呼んでいいのか分かりません。一回で満足する人もいれば、定期的に何度も手紙を送っている人もいます。
    アート作品からは、癒しや美しいものを愛でて気持ちを落ち着かせることができます。漂流郵便局はそんな心やさしい作品とはいえない面もあります。この本を読んでしまうと、溜め込んでいたものを放つ、人をその気にさせてしまう何かが滞留しているからでしょう。

    0
    2020年08月30日

    Posted by ブクログ

    どこかの小さな島の入り江、

    雁木のある港の防波堤の端を
    いっぴきの犬をつれて散歩させている
    一人のおじいさん、

    石の狛犬、朱い実をたわわにつけた山桃、
    なぁるく湾曲ししている入り浜、

    朝もやに包まれたオミナオシ、
    一匹の白いシバヤギ、

    古い家の軒下の細い道を右手にバケツを持って
    野良着と頭を日本手ぬぐいでおおった
    一人のおばさん、

    そして
    その細い路地を抜けると
    視界がひらけて
    白い平屋の郵便局が現れる

    ここまでを
    数枚の写真で読者をいざなってくる

    そして
    ここから
    届け先のわからない手紙を
    預かってくれる
    漂流郵便局の
    日常業務が始まっていくのです

    この小さな島だから
    できていること
    この素敵な発想があるから
    できていること
    この素敵な思いを共有できる人がいるから
    できていること

    素敵な一冊です
    本当に実在する郵便局です

    0
    2018年02月10日

    Posted by ブクログ

    201504.11
    友人に誘われて行った漂流郵便局
    軽い気持ちでてがみを手にしたら、そこに込められているパーソナルな気持ちと次々対面しててがみをめくる手がとまらなくなった
    じんとするもの、悲しいもの、でも前向きなもの、未来の自分へあてたもの、にっこりするもの、すべてが絶妙なバランスでそこに収まっていた

    この離島にあるちいさな郵便局は、たとえば現世と来世を、あるいは過去といまをつなぐ、天国のような場所だった。中田さんの笑顔と、話し方、すべてのてがみを受け取り、ひとつひとつに目を通して受けとめる。話していたら存在の大きさに涙がとまらなくなった。

    「存在」というものについて、昨日からずっとぐるぐる。写真をみては、本を開いては、涙ぐんでいる。涙腺スイッチがどっか故障したみたいだ

    0
    2015年04月12日

    Posted by ブクログ

    自分の気持ちを書き出して、気持ちの整理や、読み返すことで当時の気持ちを振り返る機会を与えてくれた本です。
    様々な年代や環境の違う人たちの手紙を読んで、
    辛いことがあっても乗り越えようとする過程を見ることができて勇気が湧きました。
    私もいつか漂流郵便局を利用する日が来るのかもしれません。
    とても温かい気持ちになれる本です。

    0
    2024年12月01日

    Posted by ブクログ

    宛先のない大切な人への想いや、封じ込めていた気持ち。それをそっと受け取ってくれる漂流郵便局。訪れてみたい。

    0
    2024年11月06日

    Posted by ブクログ

    ほんの一瞬で心を
    ここでは無い何処か清らかな場所へさらわれる。
    そんな圧巻の読書体験をした。

    迫力とか、盛り上がりとか、そんなものはなく
    たったひと突き、胸の核心をトンとやられる感じ。

    きっとそのくらい、「手紙」には魂が宿っていて
    その上それが誰が書いた、とか
    誰に宛てられた、なんてことは関係ないのだろう。


    亡くなった誰かに宛てた手紙は
    ただただ胸が詰まる思いがしたけれど、
    宛先はそれだけではなかった。

    未来の自分や過去の自分。
    フォークダンスで一緒に踊れなかった気持ちを伝えられなかったあの娘。
    昔飼っていたペットや、毎日のように一緒だったピアノ。
    これから買う予定のカメラや、親不孝な息子。
    それから、飲酒中の自分へ。笑

    さまざまな人間のドラマというか、心の揺れのようなものが垣間見れた気がした。


    それぞれがそれぞれの人生を生きていて、わたしには分かり得ない事ばかりだけど、同じ人間同士、やはりどこか似ていて、、、

    「みんな違って、だいたい同じ。笑」


    自ずと「人間への愛」が溢れてしまう、本だった。

    この企画自体が、
    久保田沙耶さんのアート作品だというんだから面白い。


    こんなに辛い経験をした人と比べたらわたしなんて、
    なんて思わず、あなただってあなたなりに一生懸命生きているじゃない。

    胸を張りなさい。


    未来の私へ。
    私は、私で、私なりに、私をやってます。

    0
    2020年03月26日

    Posted by ブクログ

    文喫さんのオススメ本だった本書。
    面白そうだなーと手にとってみたら、想像と違っていた。

    届け先のわからない手紙、預かります。とあったので、そういうハートウォーミング的な小説なのかと思った。
    しかし、中身は、瀬戸内海に浮かぶ粟島にある、実在の旧粟島郵便局。
    瀬戸内国際芸術祭で発表されたアート作品だった。
    アート作品は、芸術祭が終わった後、現在も郵便局長を置き、宛先のない手紙を保管してくれている。実在の物語。

    宛先に届かない手書きの手紙たちは、たくさんの思いを打ち明けている。
    時に泣きそうになる手紙もある。
    力強く励まされる手紙もある。
    気づかされる手紙もある。

    いつか、この地に降り立って、届け先のない手紙たちに、自分もあってみたいなと思うと同時に、自分も出してみたくなった。

    さて。
    自分は誰宛にだすだろうか。
    過去、未来の自分?
    亡くなった身内?

    0
    2019年07月12日

    Posted by ブクログ

    「ー」

    宛名不明の郵便物が届く場所ではない。
    どこに送れば届くのかわからない郵便物を送る先だ。
    それが誰かの心の支えになるのなら、とても意味がある。

    0
    2016年07月16日

    Posted by ブクログ

    良かったです。
    小説だと思っていたら、アートとしての漂流物・受取人のいない手紙など芸術作品が始まりだったのですね。

    いま目の前にいない人、人ではないもの、これから生まれてくる子・・・様々なシチュエーションで、書き手と宛先はあるのだけど、
    届くことがない手紙

    でも ちゃんとこの郵便局で保管されて、「不在」通知とともに戻ってくることはない安心感。

    先にこの世を去ったご主人にあてた手紙を 山手線で読んでいたら 涙が止まらなくて・・・

    夕暮れ時や静かな場所で ゆっくり味わうことをお勧めする作品です。

    0
    2016年01月04日

    Posted by ブクログ

    瀬戸内海の小さな島・粟島に実在する「漂流郵便局」。
    届け先の分からない手紙はここに流れ着き、受取人を静かに待つ。

    恋人へ、10年後の自分へ、未来の孫へ、地元を離れた息子へ、急逝した友人へ…
    文字に起こすことで人は、心に溜め込んだものを消化する。
    道なき道を彷徨う旅人の背中を見届けているような気分に。

    ふとクラフト・エヴィング商會の作品を思い出した。
    手書きっていいな。

    0
    2015年10月17日

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