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Posted by ブクログ 2024年03月16日
本書は、第一次大戦後から第二次大戦前の20年間の戦間期を分析することで、国際関係の過去をたどり未来を見通すという試みである。
初版は1939年であるが、この翻訳は、1945年に若干の修正を経て出版された第二版のものである。
第一章〜第十四章という構成で、大枠の内容は、
・国際政治(Ⅰ〜Ⅵ)
・力と道...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月30日
E.H.カーの「歴史とは何か」を読んで感銘を受け本書も手に取りました。全くの門外漢ですので、カー氏はてっきり歴史学者かと思っていたのですが、本書を読んで、カーが最初は外務省に勤務し、その後ジャーナリズムの分野に入りながら学者に転身し、歴史、国際政治分野の研究をしていたことを知りました。本書は1919...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月14日
岡義武の『国際政治史』と合わせて読むといい。"国際政治"といわれるものは第一次世界大戦後に始まるということがよくわかる。理想を追うことも現状を見ることも双方重要で、またどちらかだけではいけない。両方を視野に入れながらバランスを取った見方をすることの重要性。あいまいだったり日和って...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月01日
【その時代、理想が砕け、現実が立ち昇った】国際政治の古典的名著とも言える作品。第一次大戦終了から第二次大戦に至るまでの時代、いかにユートピア思想がいかに世界を席巻し、そして無惨にも現実に押し潰されたかを丁寧に捕えることにより、国際政治における理想と現実の問題に鋭すぎるメスを入れていきます。著者は、イ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月19日
国際政治の古典として必ず名前が挙がるのが本書。
E.H.カーは、リアリスト(国際関係は各国のパワーによって決まる弱肉強食の世界である!論者)であるとよく紹介されている。実際に本書は、ユートピアニズム(手をつなげば世界は平和になるんだよ~♪論)が国際連盟において支配的であったために、第二次世界大戦の...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
本書は国際政治学、国際関係論における古典である。第一次世界大戦と第二次世界大戦の戦間期である1919年から1939年の20年間における国際情勢の分析を通じて、当時の国際政治における19世紀的な自由主義に基づいた理想主義(ユートピアリズム)を批判し、現実主義(リアリズム)の必要性を訴えた。しかしその一...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月17日
言わずとしれた国際政治学の古典的名著。
副題が「1919-1939」なので歴史学的アプローチの様相が強いのかと思いきや、結構理論的な内容がメインだった。しかし、1939年当時の情勢に基づいたものではあるけど、内容は現代の国際政治について考える上でも全然古びておらず、流石古典と言われるだけのことはある...続きを読む
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