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Posted by ブクログ 2023年11月17日
病弱で祖母にかじりつきの中勘助の幼少期から青年までの自伝的エッセイということになるのかな。
本当に小さな頃からの話を事細かに、その時の自身の気持ちを主軸に書かれているんだが、それがすごいのなんの。
記憶をその時その時にわけて真空パックにでもしているのかというほどありありと書かれてらっしゃる。
ず...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月18日
美しすぎる日本語。
主人公が子供の頃から大切にしている小箱。
(抜粋)
なにもとりたてて美しいのではないけれど、木の色合いがくすんで手ざわりの柔らかいこと、ふたをするとき ぱん とふっくらした音のすることなどのために今でもお気に入りのもののひとつになっている。なかには子安貝や、椿の実や小さいと...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月26日
美しい日本語に触れられる作品。「一つの表現に感動する」という体験が出来る。女の子との友情が芽生えていく様子を、牡丹のつぼみのほころびに例えた文章が、美し過ぎて、個人的に忘れられない。
明治時代の主人公の幼少期の何気ない日常の一コマ一コマなんだけど、時代を超えて現代にも通ずる懐かしさをも感じた。読み...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月07日
この世界観が大好きで何度も読み返す。
昭和をまったく知らない世代にはなかなか想像し難いかもしれないけれど、こんなふうに育てられた子供が豊かな情緒をもち、味のある大人になるのだなと思う。
このような幼少期を過ごしたからこそ、『蜜蜂』他数々の名随筆が生まれたのだと思うと、中勘助を育ててくれた伯母さん...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月22日
素晴らしかった。大正時代の終わりに書かれた本。知ってはいましたが初めて読みました。日本語が美しい。描写が沁みる。描かれている世界に心温まる…現代と比べてなんと豊かな世界が広がっているのだろうと、胸が詰まりました。”美しい国”とはこういうことを言うのですよ、偽造、捏造しか術のない醜い安倍晋三さんとその...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月16日
明治時代の東京の下町を舞台に、病弱な少年の成長していく日常を描いた自伝的作品。
夏目漱石が「きれいだ、描写が細かく、独創がある」と称した、まさにそのままの作品。ほんとうに優しい文体で、少年の心情の表現が細かく為されている。数人の同年代の女子との交流が、章の区切りのような役割を果たしていて、それぞれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月15日
なるほど、長らく読み継がれてきた本だとの思いを新たにした。
初版が大正元年(1912年)だ。
前編と後編に分かれていて前編が幼時から小学低学年、後編が高学年から17歳までの思い出といってしまうと平凡。
病弱な神経の過敏なひとりの男の子が成長していく姿。
銀の匙で薬をひと匙、ひと匙ふくませるような...続きを読む
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