黒木奈々、31歳。NHK BS1「国際報道2014」のメインキャスターに抜擢され、その前途は輝かしいものに思われていた。
そんなある日、友人との食事中に突然の胃痛に襲われる。救急車で運ばれ、胃せん孔との診断で入院。しかし、それは、たんなる胃潰瘍ではなくステージ3の胃がんだった……。
セカンドオピニオンを得て、胃の全摘出を決意。同時に、自らの病名を公表し、病と戦うことを宣言する。
キャスターという立場を生かし、同年代の働く女性たちが、がんに襲われたとき、何か力になれるのではないかという信念のもとに、がん宣告のあとの心境を綴った手記が本書である。
あくまで明るく、前向きに病と闘いつつも、32歳の女性ならではの悩みはつきない。
容姿が取りざたされる職業で、果たして自分は仕事に戻れるのか。
これまでキャリアを優先してきたけれど、もう一度、誰かと恋ができるのだろうか。
結婚は? 子どもを持つことは?
何も「あきらめない」ことを目標とする今の女性たち。その中でがむしゃらに先頭を走ってきたキャスターが突然の病に襲われたとき、何を選び、何をあきらめるのか。
揺れ動く気持ちを素直に書き記した闘病記。
Posted by ブクログ 2016年09月24日
泣いてばっかだった。
だってさ、ガンで何もかも奪い取られるんだよ?
悔やむよね。
何か未然に防げなかったのか?と。
今の医療じゃどうにもできないことは沢山ある。
ガンだって遺伝性だから
ガン家計の人は必ずガンになる…この流れを食い止められる方法はまだない。
この先、医療が進歩すれば可能かもしれない...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月15日
亡くなられてからこの本の存在を知りました。
突然の発病から手術後抗ガン剤を飲んで復帰するまで。
突然ガンと判ればどんな人でも動揺するでしょう。
ましてやNHKでニュースキャスターに抜擢され人生の登り坂真っ只中にいたら。
等身大の言葉で揺れ動く心が描かれています。
一つの事に落ち込んだり励まされたり。...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月24日
32歳で胃癌で亡くなったアナウンサーの黒木奈々さんが仕事への本格復帰の前、2015年3月に出版した自伝。同年7月にはリンパ節への転移が見つかり9月19日亡くなった。
小学生の時からニュースキャスターに憧れて、その夢を叶えるために高校、大学を選択し、2014年4月に念願のメインキャスターとして働き始め...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月09日
キャスターとなって地位を確保できた時の病気。筆者自身が、前向きに語っていたけど・・・一時復帰できたことは本当に奇跡だったのであろう。
かわいそうなのが、私たちもイケないところがあるかもしれないが、亡くなってからあっという間にこの方の存在を忘れてしまうこと。
若いから注目されたのではなく、前...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月24日
がんで亡くなってから実は知った黒木奈々さん。
国際報道2014のメインキャスターとして活躍する中胃ガンが発覚し、2014年9月から休養。
手術を経て抗がん剤治療を継続しながら2015年1月4日に特別出演し、その後また休養に入り、2015年4月から週1で国際報道2015のキャスターを務めていた。
7月...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月26日
読んだのはかなり前やけど、この感想を書く数日前に亡くなったとのこと。Yahooニュースで最初見たときに「え、あのひとが?」と思うことができた。たぶん、本書を読んでいなかったら、そんなふうには思えなかった。そんな、亡くなるほど悪かったとは知らなかったのですが、とにかく、読んでおいてよかった。ご冥福をお...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月24日
31歳のニュースキャスター黒木奈々さんが突然胃がんと宣告されてからの闘病の記録。先日胃がんリスク検診の結果が悪かったので胃がんについて調べてるうちにこの本にたどり着きました。等身大の言葉で揺れ動きながらも冷静にがんと向き合う姿が綴られています。タイトルでもある『未来のことは未来の私にまかせよう』とて...続きを読む