アジアを救った近代日本史講義 戦前のグローバリズムと拓殖大学

アジアを救った近代日本史講義 戦前のグローバリズムと拓殖大学

850円 (税込)

4pt

4.0

周辺諸国との軋轢が高まるなかで「歴史問題」を耳にしない日はない。しかしこれまで学校で教わってきた「歴史観」はほんとうに正しいのか。その猜疑とともに、日本の近代史をもう一度学び直そうという機運は高まるばかり。その格好のテキストが本書だ。冒頭で著者はいう。「国家の歴史を肯定的に受けとめなければ、私どもが献身すべき対象をみいだすことはできません」。そうした視点で明治維新から敗戦に至る歴史を俯瞰し直したとき、そこにはアジアの発展に尽くし、世界に雄飛した人々がいた。著者が総長を務める拓殖大学は、まさにそうした「戦前のグローバリズム」を担い、生命を賭してアジアに貢献する人材を生み出す大学だったのだ。桂太郎、後藤新平、新渡戸稲造。拓殖大学の草創期を担った稀代の人物たちはいかに「興亜」を志し、行動したのか。同時にその営みを知ることは、そもそも私たちはなんのために「国際化」しなければならないのか、というグローバル化の本質を学ぶことにもなる。「否定の言葉でまみれた過去」を問い直し、日本人としての誇りと自信、そして未来を拓く力を与えてくれる一書。

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アジアを救った近代日本史講義 戦前のグローバリズムと拓殖大学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    文字通り、戦前に日本がいわゆる植民地支配をしていた台湾や韓国、満州などについて語った一冊。

    ところどころ拓殖大学について出てくるのが学長という感じだが、内容としては時代の中で日本がこれらの地を支配する必要に迫られ、かつ実際に支配したかということがよくわかった。

    0
    2015年03月01日

    Posted by ブクログ

    以前から、渡辺氏はバランス感覚のある思想家だと思ひ、いくつかの著作を読んできた。
     今回の新書は、拓殖大学の総長として、拓殖大学の歴史を織り交ぜながら、日本の明治以降の近代史を書き上げた本である。
     
    故人となつて仕舞つたが星野君の母校でもあり、近代史を通観する為にも良いテキストだと思つて選んだ次第

    0
    2014年08月06日

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