Posted by ブクログ
2019年08月25日
2014年の本なので
今年に再選されたモディさんが
これから就任するという話になってる。
少し前のインドの状況を念頭に知日インド人が語るインドの話。
インドという国の特徴はなんだろうか。
この筆者がまとめているところだと、
①個人主義者の集まり
②将来性に満ちた国
③組織化が遅れ...続きを読むている国
④富裕層から貧困層まで幅の広い国
⑤グローバル人材の宝庫
の5つがあげられており、
総論として良くまとめられているし、
実際、インド人が書いているのでその通りなんだろう。
筆者が言うとおり、
凄まじい内需の可能性と、
豊富な英語人材の輩出という事で、
論理的に考えると、
インドはめちゃくちゃ可能性に満ちた国であり、
実際成長し続けている国ではあるが、
ひとたびインドを訪れ少し仕事をしてみると、
公害の酷さや、日本人には我慢できない諸々のルーズさ、食事の問題など、一筋縄でいかない国で、
ホントに骨の折れる思いをすることになる。
私は何度いってもいまだにインド出張の度にお腹を壊して帰ってくる。。。
個人個人では優秀な人は沢山いると思うんだけど、
そういう人は海外に出ちゃうんだろうなと。
インド国内ビジネスのブレークスルーは、
もうあと少しという感じかな。
汚職と貧困の問題がより解決されていき、
教育や組織化が進んでいく、優秀なインド人がもっと国内で仕事をしていけば、中国に次ぐ存在になれる日がいつかはくるはず。
本書ではインドの大変さ、日本との連携の可能性も丁寧に説明されているので、なにかしらでインドに関わりがある人には、入門編として手にとってもらうと良いのかなと思う。