Posted by ブクログ
2016年12月19日
問題解決はどのような手順で行うべきか。
それは、
1. 論点を洗い出す
2. 仮説を立てる
3. 実行計画を立てる
4. 実行する
という手順で行うべきである。
行き当たりばったり、思いつきで行動しても、決して上手くは行かない。
それでは、各ステップのポイントを以下に記す。
「論点を洗い出...続きを読むす」
まず最初に、「何が問題なのか」を思いつく限り数多く洗い出すこと。
ここでの洗い出しが不足してしまうと、どうしてもあとの対策案も内容の薄いものになってしまう。
そして次に、それを構造化してみる。
イシューツリーを使って、漏れなくダブリ無く(MECEに)まとめてみる。
いきなり綺麗にまとめるのは難しいが、ここで全員の認識が揃うと、あとのステップがとてもスムーズに進むようになる。
納得できるものが出来るまで、何度もやり直して(ゼロクリアして)みる。
最後に、その中から需要な論点を1〜2個に絞り込む。
本質的な論点かどうか、つまり「これの論点が解決すれば本当に問題は解決するのか」を問いかけて考える。
そして、後はそれだけを対策するようにする。
「仮説を立てる」
ここでもポイントは、とにかく数を出すこと。
3個の優れたアイディアから選ぶよりは、100個の汎用なアイディアから選ぶ方が望ましい。
出したアイディアの数が少ないと、それに固執してしまい、あとで変更が行われづらくなってしまう。
また、常識を捨てて考えることも重要である。
常識とは、いわば「過去の成功体験」にすぎない。
だがそれが通じなくなっているからこそ、新しいアイディアが求められているのである。
加えて、顧客視点に立つことも大切である。
「もっと売上を上げたい」「これでは採算が取れない」というのは、全て企業側の都合にすぎない。
顧客の視点に立ち、彼らが本当に必要としているものは何かを考えることで、より尖ったアイディアが出るようになる。
またその際には、ペルソナを立てて考えることが効果的である。
「計画し実行する」
実行のステップでは、まずはきちんと実行計画を立てることが重要である。
行き当たりばったりで実行しても、決して上手くは行かない。
ロードマップの作成(中期計画)とアクションプランへの落とし込み(短期計画)を行う。
だがその際に、精緻な計画を立てることにこだわりすぎてはいけない。
計画を立てるのにエネルギーを使いすぎ、その後の実行が行われないのでは本末転倒である。
これまでやってきたことは全て準備に過ぎず、「実行」こそが本番なのである。
また、計画は所詮ズレていくものである。
なぜなら周囲の状況は日々変わっていくし、ビジネスにはやってみないとわからないことが多い。
ならば計画にこだわりすぎず、素早く実行し、素早く検証し、素早く修正していくことが重要である。
問題解決の手法を知りたくて本書を手にとってみたが、要点が簡潔にまとめられており、非常にためになった。
また今まで自分がいかに行き当たりばったりに行動していたかを知った。
今後はこれらの内容を参考に、きちんと問題解決出来るようになりたいものである。