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身近にありながら、海面の下を見通すことができないために、深海は永く未知の世界であった。しかし、調査船などの進歩もあり、いま、深海は少しずつその真の姿を私たちの前に現している。深海大国・日本。ようやくわかりはじめてきた、その豊かで変化に富んだ海の姿を紹介する。(ブルーバックス・2013年7月刊)
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Posted by ブクログ 2013年10月08日
2013年、博物館で深海展があったりテレビでダイオウイカのドキュメントがあったりと、一部で深海ブームがあった。本書もこの流れに乗った本かと思ったが、かなり違う。タイトルからすると、生物学系の本のようだが、地学、地震学、鉱物学、気象学など様々な面を含んでいて、海洋・深海研究の現状を分かりやすく解説して...続きを読むくれる。 個人的には、日本近辺の各プレートの移動で形成される深海底の形状についての解説が一番面白かった。地図と断面図が豊富で、とても分かりやすい。 メタンハイドレートやレアアースなど深海に眠る資源については、その豊富さを強調して人々の関心を惹きたくなるところを筆を抑えて、費用、環境への影響を含めて回収可能性を冷静に判断すべしと、冷静な態度を貫いているところが良心的。 生物や地球温暖化と深海との関係も、最新の知見が詰まっている。 というわけで、宇宙空間に次ぐフロンティアと言われる深海について詳しくなれ、興味を掻き立てられる一冊。分かりやすくて、とても面白い。 ちなみに、海底地形やプレートテクトニクスに関する本書の記述について、その理論や更なる詳細を知りたくなったら、「図解・プレートテクトニクス入門」木村学、大木勇人著(ブルーバックス)がお勧め。
Posted by ブクログ 2021年12月30日
専門的な話が多いけれど、解りやすくてよみやすかったです。深海と聞くと真っ先に深海生物が頭に出てくるけど、他にも海流やプレート、資源などなくてはならないものがたくさんあることを知りました
Posted by ブクログ 2013年12月23日
第2章の「深海に眠る資源」は興味ある話題満載だ.第4章の「深海と地球環境」で出てくる「深海水は地球を回る」はよく調べたなという感じ.最後の章では東日本大震災を様々に取り込む研究者達の熱意を感じられて嬉しかった.
Posted by ブクログ 2019年05月25日
ブルーバックスの本にしては珍しく浅く広くといった感じ。 深海について触りを知りたい場合は良いが、個人的にはもう少し深く知りたかった。
Posted by ブクログ 2018年10月14日
地球最後のフロンティアである深海について、その成り立ち、地形的特徴、鉱物資源、豊富な生物、そして海洋(特に深海)と気候との関連について読みやすくまとめられている。深海底の資源は埋蔵量はともかく、経済的に採掘するのはやはりハードルが高そうで残念である。 おまけ シロウリガイ食べたのかw
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日本の深海 資源と生物のフロンティア
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瀧澤美奈子
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