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音楽が持つ本質的な力とは、まったく異なる価値観を持つ人々が、ともに生きる世界を肯定すること――「一万人の第九」や音楽番組「題名のない音楽会」などで知られ、日本だけでなくヨーロッパでも活躍する著者。本書では、現在の「指揮者・佐渡裕」を育んだ数々の知られざるエピソードとともに、感じてきたこと、学んだこと、そして音楽観を豊富に語る。2015年9月より音楽監督に就任する、オーストリアで100年以上の伝統を持つトーンキュンストラー管弦楽団についても、オファーを受けてからの葛藤や「新しい挑戦」について告白する。名指揮者たちとのエピソードや名曲についての解説は、「思わずオーケストラを聴きたくなる!コンサートホールに足を運びたくなる!」そんな音楽の魅力に溢れた一冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2015年06月23日
「音楽は体で求めていないといけない」など、多くの示唆を得た是非読み継がれたい一冊。
2001年名古屋で行われた、余命2ヶ月(当時93歳)の朝比奈隆氏と大フィルによるチャイコフスキー交響曲五番。指揮者は譜面台に手をついたまま動けなかったが大フィルの演奏は一糸みだれず、団員は皆涙を流して演奏を続行した...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月02日
指揮者は時間を彫刻する。それがものすごく的確な比喩だと感じさせられます。
紹介されている楽曲に親しみのない私でも、指揮者というひとがどんな世界で何を思ってタクトを振っているのか想像することができるような気がしました。
河合隼雄先生とのエピソードの部分は、なぜか、こちらにもその想いと情景が伝わってき...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月22日
音楽家の能力って、単に楽器を自由自在に操って、思い通りの音を出したりすることだけじゃないんだな、と改めて思う。
音楽以前の、人、周りの物事に対するエンパシーとか、音楽を愛し、それにより周りの人を動かしていく心の力とか、そういったところが必要。
佐渡裕さんを見ていると、そんな気持ちがしてくる。
この...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月11日
大物指揮者たちやオケとのエピソードがとてもよかった。
指揮者の仕事や社会的な役目の話など、指揮者という仕事の想像を超えるような深さを感じた。
また、音楽とは?人間とは?その存在意義とは? といった哲学的なことへの佐渡さんの考えがふんだんに書かれてて有意義な本だった。
第九についての章は、感動に似た感...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月21日
感動に次ぐ感動!指揮を巡る逸話の数々。ベートーベンピアノ協奏曲第4番第2楽章を振りながら、中学時代の友を思い出し、「神がそこにいる」と感じた途端の止まらない涙の指揮。それを評する河合隼雄氏の絶句。ラムルー管弦楽団と「ボレロ」の逆演奏をした際の、オケの一体感。そして全員涙のアンコールでの「ボレロ」。ブ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月09日
指揮者、音楽監督の佐渡裕さんの音楽、音と向き合う姿勢を通して佐渡裕さんがもつ価値観や、音楽を奏でるための考え、受け継がれてきたことが書かれている。
一部は自分自身がちょっとだけ音楽を学んでいたときに、先輩たちから言われたことや先生から聴かされた事と同じような事が述べられているいて、セオリーなんだな...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月08日
2020年度大阪府国語入試Aに出題された本です。
指揮者・佐渡裕氏の指揮のこと、バーンスタイン氏との思い出、ヨーロッパのオーケストラのメンバーとどう向き合ったか、1万人の第九など様々な活動など、音楽に対する熱い気持ちがつづられています。
2014年の出版なので情報が古くなってしまっている部分はある...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月27日
佐渡裕さんの指揮者人生を振り返った内容であり、子供のころからの夢が叶ったという意味では自分のことを幸福であると言っている。
唯一、音を出さない演奏者であると言い、これはやった人でないと説明がつかないのだろう。ぴんとこないように感じる。
ベートーベンの第九は人類がつくったもっともすばらしい芸術だと言わ...続きを読む
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