【感想・ネタバレ】棒を振る人生 指揮者は時間を彫刻するのレビュー

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2018年12月31日

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「音楽は体で求めていないといけない」など、多くの示唆を得た是非読み継がれたい一冊。

2001年名古屋で行われた、余命2ヶ月(当時93歳)の朝比奈隆氏と大フィルによるチャイコフスキー交響曲五番。指揮者は譜面台に手をついたまま動けなかったが大フィルの演奏は一糸みだれず、団員は皆涙を流して演奏を続行した

本書はこれが指揮者の究極の姿だとして紹介している。私の涙も流れていた。

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2015年06月23日

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指揮者はオーケストラの前に立って何を考え、何をしているのか?
作曲家の意図を読み解き、演奏に置き換えるのは指揮者だということがわかる。
また、著者の音楽に対する愛情、新たな自分としての挑戦する姿勢など、大変参考になった。

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2018年10月28日

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指揮者は時間を彫刻する。それがものすごく的確な比喩だと感じさせられます。
紹介されている楽曲に親しみのない私でも、指揮者というひとがどんな世界で何を思ってタクトを振っているのか想像することができるような気がしました。

河合隼雄先生とのエピソードの部分は、なぜか、こちらにもその想いと情景が伝わってきて、涙が出てくるのをとめられませんでした。

悲しいこと、悲劇をみてわざと涙をながそうとしなくても、世の中は大きくて深い悲しみと無力感に覆われています。生きる時間の一部分が、悲しみで覆われる時間があるように、喜びや幸福感が満たされる時間もあります。
クラシック音楽には、そんな感覚が当時の音楽家によって封じこめられていて、指揮者がその感覚を解釈して表現していることが感じられました。

聞き慣れない音楽。でも、その音色の世界をのぞいてみたくなる本です。

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2018年04月02日

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音楽家の能力って、単に楽器を自由自在に操って、思い通りの音を出したりすることだけじゃないんだな、と改めて思う。
音楽以前の、人、周りの物事に対するエンパシーとか、音楽を愛し、それにより周りの人を動かしていく心の力とか、そういったところが必要。
佐渡裕さんを見ていると、そんな気持ちがしてくる。

この人の「感染力」と強さは、テレビでも見た。
某公共放送の、某落語家とぶっつけ本番の旅をする番組。
佐渡さんのお膝元、神戸でのロケだったと思う。
突然幼稚園のママさんコーラスの指揮をするシーンがあった。
伸びやかな声を出す合唱団ではあったけれど、佐渡さんが「ビートを感じて」などと、僅か何分かの指揮と指導で、歌に生き生きとした表情が出てくるのだ。
力のある指揮者って、こうなんだ、とわかった。

指揮科出身でないので、「野良育ち」みたいなことが言われてきた人だけど、とんでもない。
少年時代からスコアを読むのが好きだったとある。
やはりこの人は指揮者になるべくしてなった人なんだろう。

音楽の喜びは筋肉の細胞が反応するという、独特な表現があった。
今、ブルックナーの七番がFMから流れている。
何だか、分かるような、違うような。

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2016年11月22日

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大物指揮者たちやオケとのエピソードがとてもよかった。
指揮者の仕事や社会的な役目の話など、指揮者という仕事の想像を超えるような深さを感じた。
また、音楽とは?人間とは?その存在意義とは? といった哲学的なことへの佐渡さんの考えがふんだんに書かれてて有意義な本だった。
第九についての章は、感動に似た感覚を読みながら感じた。
第九をちゃんと聴いたことがないので、聴いてみようと思う。

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2016年07月11日

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感動に次ぐ感動!指揮を巡る逸話の数々。ベートーベンピアノ協奏曲第4番第2楽章を振りながら、中学時代の友を思い出し、「神がそこにいる」と感じた途端の止まらない涙の指揮。それを評する河合隼雄氏の絶句。ラムルー管弦楽団と「ボレロ」の逆演奏をした際の、オケの一体感。そして全員涙のアンコールでの「ボレロ」。ブラームス4番を開始する際の、オケへのイメージの伝達の言葉が凄すぎる!「一人の貴婦人を舞踏会にエスコートするといに、差し伸べた手の上にそっと女性の手が重なってくる。その瞬間に音を鳴らしたい」またショスタコ第5番の第3楽章のチェロへのメッセージ「この楽章は寒く冷たいモノクロの世界です。チェロだけが色を持っているかのようにメロディを奏でてください。」まさに哀切な旋律が聴こえてくるようだ。師バーンスタインから聞いたカラヤンとの確執も音楽性についての違いの本質を感じさせ、深い意味で楽しい。

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2015年03月21日

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ネタバレ

オーケストラは、指揮者の能力や人格を即座に見抜く 僕はただ、後ろ盾もマニュアルもなく、一人で屋台を引っ張るようにしてやってきた そのとき僕は「世界最高峰のオーケストラ」の意味を知った。彼らは音楽に仕える人間であり、そのことに誇りを持つ人たちだった 僕は迷ったときは頭の中で楽譜を開く 勇気は誰でも持とうと願えば持てる。そして、勇気を出せたものが夢をつかんでいく

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2015年01月07日

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指揮者、音楽監督の佐渡裕さんの音楽、音と向き合う姿勢を通して佐渡裕さんがもつ価値観や、音楽を奏でるための考え、受け継がれてきたことが書かれている。

一部は自分自身がちょっとだけ音楽を学んでいたときに、先輩たちから言われたことや先生から聴かされた事と同じような事が述べられているいて、セオリーなんだなぁと感じた。

中盤には楽曲をとおした話が多いので、興味がでたらコンサートに足を運んでみるのも楽しいと思う。

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2014年11月09日

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2020年度大阪府国語入試Aに出題された本です。
指揮者・佐渡裕氏の指揮のこと、バーンスタイン氏との思い出、ヨーロッパのオーケストラのメンバーとどう向き合ったか、1万人の第九など様々な活動など、音楽に対する熱い気持ちがつづられています。

2014年の出版なので情報が古くなってしまっている部分はあるけれど、クラッシックに興味のある人なら(特にバーンスタインやカラヤンなどの世代が好きな人)は楽しく読めると思います。
文中に出てくる曲を聞きながら読んだら楽しさが倍増。とても読みやすいです。

762.1

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2021年12月08日

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ネタバレ

世界的指揮者佐渡裕さんが音楽について語った本です。
遠い昔、指揮者を志した小学五年生の佐渡裕少年が落胆しないような指揮を。他の誰をごまかせても、自分のことはごまかせない。そういうことだとおもいます。

バーンスタイン、カラヤン、小澤征爾と、聞いたことのある名前が並びます。彼らと交流があった(師事した)だなんて不思議です。

結局最後はドミソに行き着く、というのが複数人から語られていたというのが興味深いです。シンプルでごまかしがきかないからこそ、ということでしょうか。

のだめカンタービレが大好きで、読みながら何度も漫画のシーンが浮かびました。並行して読むとよさそうです。

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2020年12月26日

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佐渡裕さんの指揮者人生を振り返った内容であり、子供のころからの夢が叶ったという意味では自分のことを幸福であると言っている。
唯一、音を出さない演奏者であると言い、これはやった人でないと説明がつかないのだろう。ぴんとこないように感じる。
ベートーベンの第九は人類がつくったもっともすばらしい芸術だと言われる。ただ、世界的には日常的に演奏されるのではなく、指揮者でも年に1回程度の頻度らしい。佐渡さんは今まで150回くらいやっているとのことだ。

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2019年06月27日

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著者の音楽に対する熱い思いに満ち溢れた本。音楽の持つ力を思う存分に語ってくれている。クラシック音楽を聞く人も、聞かない人も楽しめる。世界の第一人者ともいえる指揮者たちが、音楽を広めることよりも、子どもたちへの教育に力を注いでいたと言うことに重みを感じた。東日本大震災での演奏会の話には、「頑張れ」とかそういう安易な言葉を超えた元気づける思いがビンビンに伝わってくる。教育、子育て、復興、ビジネスなど色々な分野にもつながる内容だったと感じた。

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2015年07月11日

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指揮者朝比奈隆の最後の舞台の話に感動。指揮者も大切だけど、オーケストラはまずオーケストラありきだと思いました。
全編を通して、オーケストラと指揮者と観客の三者が音楽を作っており、どれが欠けても本当の音楽は作れないと語られていました。この1冊を読むと、コンサートホールに足を運んでみようかという気持ちになります。

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2015年02月07日

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裕らしい音楽に対する温かい心、またシロートにクラシックの良さを伝えようとする情熱が感じられる。今までのマエストロとは違ったタイプの指揮者である。

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2015年01月13日

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『鶴瓶の家族に乾杯』で佐渡裕さんの縦笛によるタイガーマスクの曲(しろいぃーマァットのぉージャァーングゥルゥにぃー♪)を聴いて感動。中学生の教室が舞台だったらクラスのヒーローになって当然だと思いました。師匠のバーンスタインの指導のシーンが印象に残ります。後任を育てる人としても一流の技能を持っていたことが良く分かりました。

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2014年11月29日

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