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文筆業から雑貨づくりまで、
「好き」を実現してきた著者が贈る、
輝いて生きるためのメッセージ。
あなたはなにが「好き」ですか?
「好き」なことを大切にしていますか――?
本書は、文筆家として活躍する著者が、自らの価値観や考え方についてていねいにつづった、書き下ろしエッセイです。
「好き」な仕事、「好き」な人、「好き」なもの・ことに囲まれて生きることが、いちばんのしあわせ。
だから、毎日を「好き」で満たそう。
そんなメッセージに、カメラマン・大段まちこ氏のやさしい写真が彩りを加えています。
なにげない日々がしあわせ色にそまる、すてきな魔法がつまった一冊です。
■「はじめに」より
子どものころ、絵を描く友だちの隣で、スケッチブックに好きな「もの」や「こと」を書き、
真っ白な紙を絵ではなく言葉で埋めていたことを思い出した。
そうだ、嫌なことで頭をいっぱいにしていた時間を、好きなことで塗り替えよう。
だって本当に、この世界には、好きな「もの」や「こと」があふれているのだから。
「好き」こそ、今の私なのだ。これからは、がむしゃらに、好きなあれこれを考えて過ごそう、そう思った。
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Posted by ブクログ
甲斐みのりさんつながり。その5冊目。
エッセイは、なんとなく期待にそぐわなかったけれど、こちらは、まるで別の人がお書きになったのかと思うくらい、素朴で可愛らしい文章だった。半分ほどを読んで、全部読まなくても、楽しい手品や魔法の時間が解けてしまうみたいに思えて、面白かったけれど本を閉じた。評価的には3.5~3.8くらい。
好きなものを蒐集し、開陳し、楽しく共有する。それはとても楽しい、女達の文化の表れだけど、どうしてこういう表現を生業になさったのか、その源流を、ご自身の言葉で、一生懸命語っておられる。読む方も急がずに
『うんうん』『私もそうなのよ』
と頷きながら、自分のペースで読むのが楽しい。そんな本だった。やはりこの方の真骨頂は、文字だけの本より、写真などが添えられたものだと思うが、それにしても。もっと大事なことは別にあって。
男の人にも女の人にも、年代にかかわらず、それぞれのフェイバリットがあると思うのだが、それを大事にしたり、シェアして慈しんだり、盛り上がったりするのって
人生のどの時期でやっても楽しいことだ。たぶんそれをシェアしやすくするために『推し活』なんて言葉や行動が定着したのだと、私は思う。ひとりでひっそり、好きでいるのもいいし、解ってくれそうな誰かと共有するのも楽しい。
この本で扱っているのはレトロ乙女文化とか80年代以降のOliveに代表されるスウィートカルチュアなのだけど、これ、男性からみたフェイバリットの蒐集を本にしても、ちゃんと成り立つと思う。オタクなディープ会話や沼にハマるのが楽しいのは、誰だって垣根を取っ払って、生き生きした時間にその人を連れて行ってくれるからだ。そこに年齢は関係ないし、性別も関係ない。あるのは『好き』だけ。人生ハードモードでも、ドルチェ・ヴィータでも、自分を支えるには、フェイバリットの引き出しが、いくつあるかが大事なのだ。
きっとそれは、多ければ多いほどいい。意外なものもあっていい。人生の晩年になってでも、きっとそれは増えてゆく。今日も好きなものを愛でて、つらい日々に黄金の一滴を加えよう。
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