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Posted by ブクログ
1リットルの涙で亜也さんと共に賢明に病魔に立ち向かい、生き抜いた母、潮香さんの手記。
ある日、同室の患者さんから「亜也ちゃんは耳が聞こえないの?」と尋ねられる。亜也さんは一人で食事が出来ない、言葉が上手く喋れないなど、身体が不自由にはなっていたものの、脳や感覚器官などには異常は出ていない。母のいない時に家政婦が「この子ちっとも言うことを聞かない。頭が正常だと思っているのは親だけよ。ご飯をいつまでも口の中でもぐもぐと、どうしてさっさと食べれんの? あんたなんかおいて帰っちゃうでね」と本人を前にして酷いことを平気で言っていたと言うのだ。その時亜也さんはにこにこと笑っていたという。亜也さんは自分が悪い。私が失敗したんだからと答える。その他にも自分本位な医師など、意地悪と言う言葉では表せない、人間として何かが掛けた人物などが出てくる。しかし、けしてその人達が特別ではない、そう言う人間は実際、世の中には多く存在する。
実際の医療の問題や、家族のことなど、母と言う視点からみると、亜也さんの日記よりも、どうしても現実的な部分が見えてくる。
しかし、悪い面だけでは無い。人間の良い部分もたくさん見えてくる。俺はこの手記を読んでいて「ありがとう」と言う言葉の素晴らしさを知った。
亜也さんがある日、母に尋ねる「どうして私は生まれてきたの?」亜也さんだけでは無い。それは人間として生まれてきたならば多くの人が一度は疑問に思い、自分に問いかける言葉だ。しかし俺は、少なくとも亜也さんには生まれてきた意味があったと思えるのだ。亜也さんの残した日記によって、今も多くの人々が生きる手助けを受けている。
病気でどれだけ苦しまなくてはいけなかったのか、どれだけ悩まなくてはいけなかったのか。それは俺には分からないけれど、俺は亜也さんにこう言いたい。
「生まれてきてくれてありがとう」
Posted by ブクログ
『1リットルの涙』と『いのちのハードル』を読み終えて、私はこの病気が憎くてたまらない。
なぜ亜也さんだったのか。「運命」として受け入れるにはあまりに理不尽だ。神様が与えた試練と割り切るには、そのハードルは高すぎる。ただ普通に友達と勉強や部活、おしゃれ、そしてドラマのような恋もしたかっただろう……。そう思うと胸が苦しくなる。
しかし、亜也さんは十年の闘病生活で、愚痴や諦めの言葉を一度も口にせず、常に家族を思いやり、感謝を忘れなかった。絶望の淵で彼女が生きる希望を失わなかったのは、「私の心の中にはいつもお母さんがいる」という確信があったからだ。
その背景には、母・潮香さんの「亜也の添え木として生きる」という壮絶な決意があった。「限りある命を精一杯生きてほしい」という願いから、潮香さんは「母として何ができるか」を自問自答し続け、強い母を演じてきた。だが、その裏でタオルを口に押し当て、声を殺して嗚咽する姿はあまりに切ない。衰弱していく娘を前に、親として「自分が代わってやりたい」と何度、無力感に苛まれたことだろうか。
「私は何のために生まれてきたの? 人の役に立ちたい」
この言葉が、私の心から離れない。亜也さんが命を削って綴った日記が『1リットルの涙』という形になり、生まれたての本の感触を母娘で確かめ合ったときの喜びは、どれほどだっただろう。溢れる涙が止まらなかった。その本が今、世界中の人に生きる勇気を与えている。
亜也さんとご家族の尊い遺志には、ただ敬服するばかりだ。自らを献体に捧げた彼女の決断は医学の進歩を支え、その言葉は今も多くの医療従事者を育て、誰かの命を救い続けている。それは、母娘の流した涙が起こした「奇跡」だ。お二人の強い思いが報われて本当に良かったと思う。
悲しく辛い読書ではあったが、学ぶべきことが多く、読んで本当に良かった。私も、大切な人が困難に直面したとき、そっと隣で寄り添える「添え木」のような強さを持ちたいと、心から思った。
学ぶものが沢山詰まってました
1児の母です。先天性の障害をいくつも抱えた娘がおります。ひとつ治すとまた次の障害。次々と出てくる障害に母親が不安定になり子供にも不安定な想いをさせながら生きていかせていきたくない。そう思い障害を抱えた子にどのような接し方をしていらっしゃったのか気になり読ませていただきました。
一言では表現できません。学ぶものが沢山詰まっておりました。沢山の方に読んで頂きたい。それしか言えない素晴らしい本です。
Posted by ブクログ
2005年くらいに、長崎か福岡で買って読んだ本。
木藤亜矢さんのお母さんの手記。
こうゆう、病気ものには弱いのです。
病気の子供を持つ、親の気持ち・・・。
私はまだ子供はいないから分からないけど、病気である本人以上に辛い部分もあるんじゃないかなって思う。
たぶん、親は、代わってあげられるなら、代わってあげたいと思うのだろう。
それが、できず、苦しむ我が子を見ているのは辛いと思う。
小中高大学大学院・・・と学校に行けて、一人暮らしもできて、好きな国にも行けて、好きなお酒もたくさん飲める。
そんな自分はとても幸せなんだろうなーって事に気がつかされますね、こうゆう本は。
そして、親より長く生きなきゃ・・・って思わされます。
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