群衆――モンスターの誕生

群衆――モンスターの誕生

660円 (税込)

3pt

3.8

群衆とは何か。近代資本主義の誕生とともに、歴史と社会の表舞台に主役として登場してきた群衆。二十世紀のナチズムもスターリニズムも群衆社会がつくりだした全体主義の脅威であったことは記憶にあたらしい。一体われわれは、激流のような群衆化傾向に対して抵抗できるのだろうか。ポー、ボードレールやニーチェ、メアリー・シェリーらの群衆への驚き、カネッティやモスコヴィッシの群衆分析、トクヴィルの民主主義論、ルボン、タルド、フロイトらの心理学的考察など、さまざまな視点からその怪物的性格を明らかにし、現代人の存在のあり方を根源から鋭く問う群衆社会批判。

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群衆――モンスターの誕生 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年10月27日

    [ 内容 ]
    群衆とは何か。
    近代資本主義の誕生とともに、歴史と社会の表舞台に主役として登場してきた群衆。
    二十世紀のナチズムもスターリニズムも群衆社会がつくりだした全体主義の脅威であったことは記憶にあたらしい。
    一体われわれは、激流のような群衆化傾向に対して抵抗できるのだろうか。
    ポー、ボードレー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    群衆化してモンスターになる人間、バッタと同じか。ブッシュは民主主義的デスポニズムの典型的デスポットだ。

    0

    Posted by ブクログ 2019年06月29日

    近代以降「群衆」が思想的な問題となった経緯と理由について論じている本です。

    著者は、近代資本主義が市民社会の理念をも飲み込んでいくことで、寄る辺のないまま個人として投げ出されてしまった人びとが「群衆」を形成したという考えを提示しています。そのうえで、マルクスはこうした群衆が「階級的自覚」を獲得する...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月12日

    大衆批判本。

    2部構成。

    第1部は群衆のの理論的考察から始っており,
    少々(?)難解です。

    第2部から読み,群衆の具体的イメージを作ってから,
    第1部を読むとよい――あとがきにも,そのように書かれている。

    第2部のトクヴィルの民主主義論を読むだけでも,
    得るものは多いと思う。

    0

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