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Posted by ブクログ
数あるUSTREAM本の中でも、ノウハウ本でなく、TV番組制作側、しかもそのプロフェッショナルによって書かれたものは、本書くらいではないでしょうか。誰もが「今、ここ」を配信できる媒体であることの凄さと危うさを、すでに「放送」してきた経験による視点から、現実的に示しています。USTREAMをはじめとするネットストリーミングサービスが、茫漠とTV的なものとしてとらえられていることに違和感を感じてきたのですが、この本で全く非なるものであることがよく理解できました。
TV番組をつくるのにかかわる関係者と機材の多さ、幾重にも重なるお金とプロセス、放送法による縛り(による自主規制)など、視聴者がただ(無料)で享受している「放送」が、いかにミスやハプニングを許容できない舞台裏を持つのかが垣間見えました。「NHKの電波塔は六重の電源バックアップを持つという」というくだりなど、ソフトウェア技術者としては「医療システムでもないのに...」とうなってしまいました。
著者の経験にもとづくきわめてリアルな番組制作費用の見積りが、非常に勉強になりました。さらに、USTREAMがソーシャルストリームサービス、特にTwitterとの連携でブレイクするまでの流れがきちんとおさらいしてあり、断片的な知識が整理されました。著者に感謝です。
Posted by ブクログ
USTREAMを含めたネット上のツールについての理解、今後の発展についての理解のために読んでみた。
テレビで例えるならYouTubeが録画放送、USTREAMは生放送である。
テレビと異なる点は誰でも気軽に生放送ができる。(iPhone程度のカメラからも可能。)
この意味は字句通りではない。
USTREAM 3つの特徴
1. テレビのようにスポンサーや視聴率に縛られずに放送が可能(万人受けしないマニアックな内容でも)
2. 電波の枠のようにチャネルに制限がない、放送時間に制限がない
3. 放送後も視聴が可能
1→テレビが最近面白くないのはスポンサー料が下がり、番組制作費が減ったこと。どの局も特徴のない無難な内容(クイズ番組)、浅い内容の番組しか作らない。(お笑い、浅い内容の討論)
テレビでやるには視聴率的には無理だけど、コアな人からすると非常に面白い番組というものは存在する。特にまじめな討論番組や専門的な内容などは非常に面白いと思う。(大学の人気講義、対談、講演など)
2→ネットでの配信となるため、チャネルに制限がないことは、好きな番組を好きなだけ流せることを意味する。これまで、放送枠があって全部見られなかった番組でもすべて見たいというニーズはあったはずだ。また編集によって元のニュアンスが壊れていると感じる人もいるだろう。
事業仕分けなどは流したいけど、放送枠がなくて利用されていると思われる。朝まで生テレビが深夜に長時間やっているのも放送枠の問題と1.の視聴率等のためと思われる。
3. これはYoutubeと同じと言えば同じ。これは現状のテレビに対して投げかけしていると思われる。テレビが流したら流しっ放して終わりなのに対してUSTREAMでは終了後も見ることが可能である。
映像コンテンツを"時間"という概念から解放したと言えるだろう。
ライフスタイルが多様な現状を見て、一定の時間帯にしか見ることができないというのは非常に不便である。
テレビはお金をかけて作成してコンテンツをうまく再利用することが求められている。
最近、Video On Demandでの活用があるが、十分に収益を出しているところはない。(ほとんどの局は赤字である。出てもビジネスの柱になるほどではない。)
広告収入がネットに流れている中で、テレビは保有するコンテンツをいかに活かすかが問われていると思われる。
(これにも著作権という問題があり、議論がありそうでもある。)
USTREAMを通じて既存メディア、ネットのあり方、今後のビジネスの転換まで含めて理解が進んだ。
Posted by ブクログ
テクニカルライター小寺信良氏のUSTREAMに関する一冊。USTREAM本は既に何冊も出ているが、TV業界に身をおいたこともある方の視点から書かれているため、TVとUSTREAMの違いが明確に整理されており、さまざまな示唆を与えてくれた。
◆本書の構成
・第一章 ユーストリームという世界
・第二章 ユーストリームの可能性
・第三章 ユーストリームとツイッターの相乗効果
・第四章 ユーストリームがビジネスを変える
・第五章 ユーストリーム番組制作のポイント
・第六章 ユーストリームがテレビを殺す
・第七章 横たわるユーストリームの課題
正直、ソーシャルメディアがマスメディアを駆逐するといった、一面的なものの見方には僻々している昨今である。もし、それが事実ならば「草野球が広まることによって、プロ野球が滅亡する」ということだって起こりうるはずである。むしろ、裾野の広がりは、映像文化そのものの活性化として喜んで受け入れるべきこと。無競争であったこれまでの状況こそ特殊であり、あるべき姿に戻っただけとも解釈できる。
◆本書を読んで感じたこと
・自分たちの仕事において常識と思っていることが、どのような前提条件のうえに成り立っているか、きちんと把握しておく必要がある。
・その前提条件を把握するためには、個人でソーシャルメディアの海に飛び込んで体験してみるのが、一番の近道と思われる。
・その中で、それぞれのメディアにおける”文脈の違い”を認識する必要がある。
・映像によって何を伝えたいのか、それを考えることが一番大事である。
「マスメディアのことだけ知っている」、「ソーシャルメディアのことだけ知っている」というのは、いずれも片手落ちなこと。違いのわかる男こそ、今求められているのだ。ダバダ~♪
Posted by ブクログ
本書では、TVやラジオなどの放送の世界との違い、ユーストリームが持つ特徴・可能性についてわかりやすく解説してくれている。
特徴としては、
・ソーシャル
・イントラクティブ性(視聴者とのリアルタイムの)
・ローコスト
・コンテンツ重視(テーマや議論、内容等を重視。TVよりもラジオに近いイメージ)
このユーストリームからどのようなビジネスが派生してくるだろうか。
企業広告も変わってきそうだ。
(メモ)
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①インターネット広告の欠点
・TVに比べて、広告の費用対効果がはっきりしている。ユーザーの動きをトレースできるから。しかし、購入した人の動きであり購買に至る前のプロセスがトレースできないという欠点がある。(どのようなきっかけでそれを知ったのか、どんなソリューションを求めて辿り着いたのかetc)
→ユーストリームでこの課題を解決できる可能性がある。
②企業の新製品発表でユーストリームが使われるようになってきた。(ソフトバンクの携帯夏モデル発表など。)
視聴者数がリアルタイムで確認できる。(また、ツイッターとの連動性がよく、ツイッターのコメントも拾える)
→従来の製品発表では、どれくらい情報が伝播したか不明であったが、ユーストリームだと数が実績として残る。
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