織田信長 〈天下人〉の実像

織田信長 〈天下人〉の実像

913円 (税込)

4pt

「信長は本当に全国統一を目指していたのか?」「『天下布武』は全国統一宣言だったのか?」「正倉院の秘宝『蘭奢待』切り取りは、天皇の権威簒奪のためだったのか?」…。これまでの常識と先入観を排し、確実な史料だけに基づいて信長の行動を解釈する、最も新しい知見に基づいた最新の信長像。(講談社現代新書)

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織田信長 〈天下人〉の実像 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2017年04月29日

    信長の歴史本で一番気に入りました

    中世の大名として、将軍を支え、朝廷の権威と天下(=機内)の静謐を守ろうとする行動を徹底したが故に、敵対勢力殲滅の繰り返しがほぼ天下統一につながっただけの、守旧的だけど、性格が狷介な武将が信長

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    Posted by ブクログ 2015年01月26日

    池上本以降の信長論レビュー二冊目。こちらの方がより信長を「室町レジーム」の保守派と捉える視点が強調されているか。
     ただし、なぜ信長は室町時代のレジームを使いながら将軍を抜きにしようとしたのか。池上論だと「無計画・無分別」という感じに解釈できそうだが、この本はもう少し信長の新規性の萌芽を見ているのか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月30日

    実は保守的だった信長。全国統一の為ではなく、室町幕府が担っていた天下静しつ(畿内周辺の平和)を継承して戦っていた。足利氏ではない信長に反感を持つ周辺大名と戦った結果、領土が広がったに過ぎない。朝廷の先例や義務を重んじ、領土経営は他の戦国大名と変わらない。三好に近いか、感覚的にはもっと土臭い感じ。真面...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月07日

    先に読んだ「本能寺の変431年目の真実」に触発されて、信長の実像に迫る本を連読。変えるべきものは徹底的に変革し、それ以外のことには拘泥しない人物だったのを、改めて確信できました。
    ただし、論考や文章が硬いので、読むのは難渋すると思います。

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    Posted by ブクログ 2014年10月05日

    出だしでやられた。
    「織田信長は本当に全国統一をめざしていたのだろうか」
    「信長権力から「統一」の言葉を切り離して考え直す時がきているのではないだろうか」

    天下統一の目前で斃れた織田信長は、日本国を近世へと切り開いたエポックメイキングな歴史上の人物として語られている。最後も一番の近臣であった明智光...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月03日

    信長が天下統一を目指した訳では無く、将軍や天皇といった旧体制を基本に、専制的ではなく穏当な政治手法をもって事に当たってたという説。
    比叡山焼き討ちとか、長島一向一揆の撫で斬り、朝倉征伐や毛利攻め考えると、あまり納得感はない。

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    Posted by ブクログ 2015年01月05日

    天下布武の「天下」ってそもそもどういう意味なのか?
    信長が上洛してから本能寺の変までの期間を、天皇・朝廷との関係を中心に検討するもの。公家の日記や朝廷に残された文書の資料的価値の検証次第なんだろうけど、けっこう斬新な視点だなぁ。
    冒頭の「天下」が五畿内でしかないという、その一点で、うなっちゃうな。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年10月25日

    従来の信長のイメージが覆される。信長は朝廷と対立し正親町天皇に譲位を迫る等、朝廷をないがしろにし、将来的には天皇に取って代わろうとしていたのではないかなどの説がこれまで提出されてきたが、実際はそうではないようです。少なくとも四国攻めを計画する以前は朝廷と上手くやっていたようです。この著書に引用されて...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年10月09日

    信長は天皇・朝廷を中心に京都を中心とする畿内を平穏にするのが自分の務めと考えて行動していた、という説。
    信長のすごさや革新性を説明したり、あるいはそれを否定するための説明はないため、信長像にインパクトはなかった。あくまで全国統一でなく畿内平定が天下布武の意、と認識できたくらいの読後感。
    将軍推位・四...続きを読む

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