ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
古い歴史を持ち、世界的宗教であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教が誕生した土地。ここを舞台に、さまざまな人たちが複雑に絡み合う歴史を刻み、常に争いの絶えない複雑な土地でもある。しかしながら、だからこそ興味深いともいえる。読み出したらとまらなくなる中東の「世界史」!
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ 2012年12月31日
予備校の先生の著書なので、高校世界史につながる面白い本なのかと思い手に取りました。分量は大変少なく、多分2,3時間もあればあっさりと読める本です。内容は面白い話もいくつも取り上げられており大変ためになる一方で、“ユダヤの陰謀”というかユダヤ人が陰に陽に活躍・暗躍して世界史が成り立っているとでも言いた...続きを読むいような印象を持ちました。最後の最後エピローグで 「世界史とは、『人間には自治能力がない』ということを証明せよ、という数学の証明問題を解くために与えられた回答時間なのではないでしょうか。・・・(中略)はたして、人類は真の希望を希求できないのでしょうか? 神からの贈り物、聖書を手がかりに読者のみなさん自身に答えを模索していただきたいと思います。」(205~206頁) まあ、そういう思想信条の人なのでしょうが、中には噴飯もの内容も書かれており(“禁”という漢字はアダムが口にした禁断の木の実が語源、“船”のつくり(八+口)はノアの箱舟に乗れた8人を表しているなど。読者に印象強く話を持っていくための方便と思いきや、本気でそう思っている見たい・・・)、読む際には気を付けなければなりません。世界史にユダヤ人がいろんな面で関わっていたのは事実でしょうが、それが“最大の、本当の理由”的な記述は正直どうかな・・・と思わずにはおれません。受験生を対象とした本ではなく、一般書なので私に文句を言う権利はありませんが、「予備校講師による書き下ろし」と銘打っている限り、受験生が手にとって真に受けそうで心配です。 ただ、興味深い記述もたくさんあったので、その点を気を付ければ授業でも使えるネタが豊富で読んでいて損はないのではないかと思います。 以下興味深かった内容の抜き出し。 ・ヘブライ語は子音しかなく、聖書に出てくる神の名はYHWHと書かれてある。よって神の名もヤハウェ、ジホーバ、イエオア、エホバなどいくつかの発音のバリエーションが生まれた。(18頁要約) ・イエスが磔になったゴルゴタの丘は、現在、聖墳墓教会という教会になっているが、そこを6つのキリスト教の宗派(カトリック・ギリシア正教・コプト教会・アルメニア教会・シリア教会・エチオピア教会)が管理権をめぐって争っているため、教会の鍵はイスラーム教徒のヌセイベ家が管理している。 ・第1次世界大戦でロスチャイルド家から資金を調達するために行ったバルフォア宣言(ユダヤ人にパレスチナの地での民族的郷土の設立を約束)は、アメリカ合衆国を参戦させるためのイギリスの作戦という側面もあった(アメリカ政府に圧力をかけるユダヤ人ロビーの存在を意識している)。(66頁要約) ・1947年のパレスチナ分割案でユダヤ人に有利な分割案を主導したトルーマンは自らを「現代のキュロス」(バビロン補囚を終わらせヘブライ人を故郷に帰したアケメネス朝の初代キュロス2世のこと)と呼んだ。(92頁要約) ・イスラエルがゴラン高原を手放さない理由は、ゴラン高原にはヘルモン山からの水が流れ、そこからガラリア湖に、そしてヨルダン川に注いでおり、イスラエルはその水を使って灌漑を行っているため。(126~127頁要約)
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
中学生から大人まで よくわかる中東の世界史
新刊情報をお知らせします。
村山秀太郎
フォロー機能について
「新人物文庫」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
改訂新版 これ1冊! 世界各国史ーアフリカ・中東現代編【分冊版】
改訂新版 これ1冊! 世界各国史ー各国史・前史編【分冊版】
改訂新版 これ1冊! 世界各国史ーオスマン帝国・アメリカ大陸編【分冊版】
改訂新版 これ1冊! 世界各国史ー西ヨーロッパ編【分冊版】
改訂新版 これ1冊! 世界各国史ー東アジア編【分冊版】
これ1冊! 世界文化史
試し読み
これ1冊! 世界文化史ーイスラーム文化史・中国文化史編【分冊版】
これ1冊! 世界文化史ー建築史・経済思想史・絵画史編【分冊版】
「村山秀太郎」のこれもおすすめ一覧へ
▲中学生から大人まで よくわかる中東の世界史 ページトップヘ