Posted by ブクログ
2014年06月08日
一巻目にして、いや、一話目で、いきなり、私の中の『殿堂入りコミックス(人外部門)』が並べられている本棚の扉をこじ開け、しっかりと収まってしまった。『うしおととら』や『ヘルシング』ですら二巻目ないしは三巻目だったのに・・・
とは言え、女の子が可愛い、モンスターのデザインが適度にリアルで迫力がある、スト...続きを読むーリーのテンポがいい、「なるほど」と納得できる描写や台詞がある、全体的なバランスがいい、などの『殿堂入り』になる条件は十二分に満たしている
恐らくっつーか、間違いなく、クール教信者先生の作品でなければ、買っていても、『殿堂入り』はしなかった
クール教信者先生の、気だるそうな線で組み合って作られる、キレ味がありつつも温かみがある絵(特に女性キャラの乳の柔らかさを表現するのに、相当な力を入れていると思う)、ブラックさはありながらも胸焼けは起こさない噛んだ感触の良い設定、徐々に人と人外の精神的な距離を、慎重に、しかし、怖がらず詰めていこうとするストーリーがあるから、『小林さんちのメイドラゴン』は完全に近づいている(完璧じゃないからこそ、漫画は面白い、と私は思っている)
ファンタジー界で最強と位置付けても構わない、ドラゴンが、ごくごく普通(性格には多少の難はあれど)の女性にちょっと危なっかしい好意を持ち、メイドとして住み込み、同居(同棲?)を始めて、コミカルながらも癒される漫画なんて、甘ったるいラブコメを描かせたら、十本の指に入るクール教信者先生にしか描けませんって
どの話も面白い、または、心にグッとくるものばかりなのだが、まだ読んでない他の漫画好きに薦める機会を得たなら、この作品の「らしさ」が判り易く出ている、第8話の『トールとクリスマス』をガチ推しする
全キャラが集まっているので、好みのキャラを見つけやすいし、オチもクール教信者先生の色がハッキリしている
どのキャラも個性があるので、一番は簡単に決められないが、今後、頻繁とは言わないまでも、機会があれば、(性的にも)仲良く絡んでほしいのは、滝谷さんとファフニールさん
今後の展開としては、他の古今東西、伝説級のドラゴンや幻獣が擬人化状態で登場したり、ドラゴンスレイヤー(戦る気も殺る気も皆無で、常に面倒くさがって、ヘラヘラしているが、実際は最強な師匠【童顔オッサン】と、実力はあるものの、やる気が空回ってヘマばかりの弟子【巨乳美少女】)のコンビが小林さん家の隣に引っ越してくる、などを期待したい
長々と熱く語ってしまったが、最後に一つだけ言わせてほしい
我が家にもドラゴン種のメイドが来てくれないものか