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「蒐集はものへの情愛である」「愚かなものを蒐集してはならない」「高い代価なるが故にものを誇るのは浅はかな趣味である」……。民藝運動の創始者であり、日本民藝館の創立者である著者が、真にものを愛する心と、蒐集の心得の真髄を、豊富な体験にまつわるエピソードをまじえて解き明かす名エッセイ。解説・柳 宗理
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Posted by ブクログ
柳宗悦の蒐集に対する愛を感じた一冊 分かるなぁと思う部分が多い一方で、 蒐集にまつわる様々な病気は自身も気をつけようと 指南書的な役割も果たしてくれました。 単一的な蒐集ではなく、統一性のある蒐集を目指して 自分の直観を大事に、選ぶ。 直観=新鮮な印象、をしっかり磨いて 「守る蒐集」ではなく「創る...続きを読む蒐集」へ
特に前半が非常に面白い。 コレクター気質の人はおおきく頷きながら読むに違いない。コレクションの良さはわからないものも多かったが、いつの時代もコレクターは変わらないのだなぁと思うと同時に、先立ってコレクションをしている著者が羨ましい。時代を感じさせない内容。他の本も読んでみたくなった。
「念々の一念」という考え。その意味は、一念が念々に相続するので、単なる多念とは違う。後者は横の念仏であるが、前者はこれを縦の念仏と呼んで良い。もとよりこれは一回で終る一念とも違う。謂わば「不断の一念」なのである。それは一念を否定する多念でもなく、多念を否定する一念でもない。一念が日に新たに連続するの...続きを読むである。だから不断の一念、一念の不断である。念々が新鮮な一念なのである。私の考えでは蒐集もまた一物の不断、不断の一物でなければならぬ。
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