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江戸時代の談義本2作を、読み易い訳文とともに文庫化。いずれも、宮本武蔵『五輪書』とならぶ「剣術の秘伝書」であり「人生の書」でもある。「天狗芸術論」は、剣術者が深山で天狗に出会い、老荘や孔子・孟子、仏教思想をまじえて「芸術」すなわち「武芸」と「心術」の核心に触れる。「猫の妙術」では、どんな猫も敵わなかった大鼠を、一見のろまな古猫が簡単にやっつけてしまう。若い猫たちと家主の剣術家は、古猫に教えを乞う。(講談社学術文庫)
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Posted by ブクログ
原文があり、訳文があり、を繰り返す形体なので古文が読めずとも読みやすく、理解もしやすいです。 自分は武道は一切やりませんが、心の持ち方、生き方、考え方、とても考えさせられるものでした。ただ、正直半分も理解できません。全然わからぬ。何度も何度も読み返して反芻して、少しづつ理解できるようになれたら、と...続きを読む思う。近道はなさそう。 自分のような匹夫は心を正して技を磨くほかなし。
猫好きということだけで、武道には全く縁がないままタイトルに惹かれ手に取ったけど、書いてある内容は昔のこととは思えないほど、今の時代を生きる上でも十分通用する気の持ちかた、心構えなどが散りばめられている。決して、武道を極めるためだけのものではなく、自分にとっては座右の書になる一冊になった。 それと、内...続きを読む田樹さんの解説が本当に秀逸で、この書の正しい(…と思われる)読みかたというものが、分かりやすく書かれている。
天狗や猫から武芸の秘伝を教わるという形をとった、一風変わった伝書。著者の佚斎樗山(いっさい・ちょうざん)は江戸時代中期に流行した「談義本」の祖とされ、滑稽さの中に教訓や風刺を交える文体が特徴である。 技の解説ではなく、心のありかたを追求したもので、武術の修業者が陥りがちな心の迷いを丁寧にすくい取っ...続きを読むてくれるように思う。
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天狗芸術論・猫の妙術 全訳注
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