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  • 天狗芸術論・猫の妙術 全訳注
    5.0
    江戸時代の談義本2作を、読み易い訳文とともに文庫化。いずれも、宮本武蔵『五輪書』とならぶ「剣術の秘伝書」であり「人生の書」でもある。「天狗芸術論」は、剣術者が深山で天狗に出会い、老荘や孔子・孟子、仏教思想をまじえて「芸術」すなわち「武芸」と「心術」の核心に触れる。「猫の妙術」では、どんな猫も敵わなかった大鼠を、一見のろまな古猫が簡単にやっつけてしまう。若い猫たちと家主の剣術家は、古猫に教えを乞う。(講談社学術文庫)
  • 天狗芸術論・猫の妙術 全訳注

    Posted by ブクログ

    原文があり、訳文があり、を繰り返す形体なので古文が読めずとも読みやすく、理解もしやすいです。

    自分は武道は一切やりませんが、心の持ち方、生き方、考え方、とても考えさせられるものでした。ただ、正直半分も理解できません。全然わからぬ。何度も何度も読み返して反芻して、少しづつ理解できるようになれたら、と思う。近道はなさそう。

    自分のような匹夫は心を正して技を磨くほかなし。

    0
    2024年06月04日
  • 天狗芸術論・猫の妙術 全訳注

    Posted by ブクログ

    猫好きということだけで、武道には全く縁がないままタイトルに惹かれ手に取ったけど、書いてある内容は昔のこととは思えないほど、今の時代を生きる上でも十分通用する気の持ちかた、心構えなどが散りばめられている。決して、武道を極めるためだけのものではなく、自分にとっては座右の書になる一冊になった。
    それと、内田樹さんの解説が本当に秀逸で、この書の正しい(…と思われる)読みかたというものが、分かりやすく書かれている。

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    2023年02月01日
  • 天狗芸術論・猫の妙術 全訳注

    Posted by ブクログ

    天狗や猫から武芸の秘伝を教わるという形をとった、一風変わった伝書。著者の佚斎樗山(いっさい・ちょうざん)は江戸時代中期に流行した「談義本」の祖とされ、滑稽さの中に教訓や風刺を交える文体が特徴である。

    技の解説ではなく、心のありかたを追求したもので、武術の修業者が陥りがちな心の迷いを丁寧にすくい取ってくれるように思う。

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    2016年02月02日

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