長期にわたった景気の低迷に対して、小泉内閣が行った「構造改革」は有効な措置といえるのか。経済学者間の意見は対立し続け、経済学への信頼までも揺らいでいる。ケインズは一九三〇年代の世界不況を目の当たりにして主著『雇用・利子および貨幣の一般理論』を執筆した。本書はその欠陥も明らかにしつつ、ケインズが論証することに失敗した「不況のメカニズム」を提示し、現代の経済政策のあり方を問うものである。

ジャンル
出版社
中央公論新社
掲載誌・レーベル
中公新書
ページ数
223ページ
電子版発売日
2014年02月21日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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不況のメカニズム ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ

Posted by ブクログ 2012年12月04日

わりと難易度は高かったが、面白かった!
社会保障論の最後の課題図書。ケインズの理論を修正しながら、新たな不況動学を作る試み。

キーワードは流動性選好、時間選好率。
消費関数と乗数効果を否定。

非常に深い議論だった。
しっかり武器化するには、あと数回は読まねばなるまい…

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不況のメカニズム ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ

Posted by ブクログ 2011年12月23日

歴史に残る世界恐慌の時代にケインズが発表した『雇用・利子および貨幣の一般理論』当時の経済学では説明出来なかった不況のメカニズムを世に示した
ただ不況のメカニズム「不況動学」は不況を経過し好況のサイクルに進むと人間は都合よく忘れ批判の的にすらなる

先進国には投資機会がなく「豊富のなかの貧困」が起こる...続きを読む

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不況のメカニズム ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ

Posted by ブクログ 2011年10月19日

菅総理に影響を与えていた小野善康 阪大教授の2007年の著作。貨幣への執着が起こす景気後退(守銭奴的流動性選好?)。需要不足による不況の解説。寺田寅彦の『津浪と人間』が引用され世代交代がもたらす問題を指摘しているのが印象的。
ケインズ概論としても読める(^-^)

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不況のメカニズム ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ

Posted by ブクログ 2018年10月11日

新古典派とケインズの主張の比較をし、ケインズの矛盾点があればそれを指摘し、解決案をしている。なぜ不況になるかを論証している。完全雇用環境でなければ、消費不足が不況に引き起こすという。なぜ消費不足になるかといえば、経済の先行きへの不信である。その克服には世代交代が必要だという。公共投資、税金による失業...続きを読む

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不況のメカニズム ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ

Posted by ブクログ 2011年11月16日

ケインズ経済学と新古典派とを比較しながら、ケインズが主張したかった(十分に主張できなかった)経済理論を『不況動学』という視点で展開する。新古典派の主張は、供給サイドが決定されればそれに応じて需要が決まるというものである。すなわち、基本的に非自発的失業のない状態(完全雇用)が実現できている新古典派では...続きを読む

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不況のメカニズム ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ

ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月03日

[ 内容 ]
長期にわたった景気の低迷に対して、小泉内閣が行った「構造改革」は有効な措置といえるのか。
経済学者間の意見は対立し続け、経済学への信頼までも揺らいでいる。
ケインズは一九三〇年代の世界不況を目の当たりにして主著『雇用・利子および貨幣の一般理論』を執筆した。
本書はその欠陥も明らかにしつ...続きを読む

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不況のメカニズム ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ

Posted by ブクログ 2010年08月15日

少し疑問点。著者は「構造改革派が言うように、投入額より小さい価値しかうまないからやるだけ損、ということにはならない。出来たものの価値は加わるから、少しでも役に立つ物やサービスならやった方がよい。」(P73)としているが、減税の乗数効果との比較をしないといけないのではないだろうか?でも減税の方が乗数効...続きを読む

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不況のメカニズム ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ

Posted by ブクログ 2013年04月01日

同じ著者の「成熟社会の経済学」と基本的に同じ論旨であるが、こちらは必ずしも成熟社会を前提としていない。という事は需要不足不況は何も成熟社会で欲しいものがなくなったからではなく、人々のマインドセットが悲観的に染まっているからと言う事になる。何しろケインズの時代から需要不足不況(デフレ)はあるというのだ...続きを読む

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不況のメカニズム ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ

Posted by ブクログ 2007年10月12日

ケインズ理論と、相対する新古典派の考え方の違いを提示し、どちらの理論をとっても、経済的不況を改善するには、少しずつ、都合の悪い点がある事がわかった。
現代は主に、ケインズ経済学に沿った政策提言がなされているそうだ。自分の語彙力不足で、頭の中が、うまく整理できていないので、基礎がわかるレベルの本を読ん...続きを読む

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不況のメカニズム ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ

Posted by ブクログ 2007年06月18日

 小野氏の著作として読んだものは、これ3冊目かな。自身独自の思考を「ケインズ」の「一般理論」と論理的に格闘して自らの「不況動学」理論を確立しようという研究的意欲作。小野氏のマクロ経済的姿勢は、非新古典派、非ニューケインズというところだろう。公共投資は、必要ではあるが、価値ある、長い目で見た社会的効率...続きを読む

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