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混迷の中東! 宗教の衝突は必然なのか――なぜ、わたしたちがイスラム世界の歴史を学ぶ必要があるのでしょうか? 第1に、イスラムは現在、世界第2位の信徒を抱えているということです。そして、21世紀の後半には世界第1位の信徒数となることが見込まれています。彼らが信ずる宗教がどのように生まれ、広がったのかという歴史を知らずして、現代を理解することはできないでしょう。第2に、イスラム世界は、豊かな歴史を紡ぎ、優れた文化や芸術が花開いた地ということです。そこは人類が歴史に足跡を残した最古の地域のひとつであり、「文明の十字路」でした。第3に、イスラム世界の歴史は、多様な民族や宗教と、どう共存するかというヒントを教えてくれます。この地には、民族的、宗教的にきわめて多様な人々が住んでおり、衝突や紛争が数多く起こりました。しかしその歴史を通観すると、多様性を前提として受け入れ、破滅的な結果を招かないような知恵が積み重ねられてきたといえます。もちろんイスラム世界は、何に対しても寛容なユートピアだったわけではありません。そこには、支配と被支配、差別と不平等も厳然として存在していました。厳しい現実と教訓、共存のヒントを読み解く。
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Posted by ブクログ
日本におけるクルド人問題やムスリムの土葬問題が大きくなり、普通に生きててもニュースなどで眼にする機会が増えたことをきっかけに、イスラム教ってなんや、、、と思っててこの本を手に取った。
読むまでは正直にいうと貧困で多産のイメージがあったというか、先にユダヤ人の歴史を勉強していたのもあり、発展途上国で広まりやすい教義だったんだな〜くらいに思っていたが、今回オスマン帝国の成り立ちから滅亡まで網羅的に知ることができ、イメージが180度変わった。
合わせて中東問題もかなり詳しく説明されており、知れば知るほど解決策がわからなくなる問題だとも思った。
信仰の違いで争い続けるなんて、なんてばかな、、、と島国育ち平和ボケ人間として思っていたが、国家は信仰を利用して緩やかな依存状態を作り出すことで国家の運営をしており、それぞれの利害に則ってときに信仰は変わる。
利害共同体同士の争いなんだと知れた。
あと西洋列強がどうしても悪く見える。自国の利益を最優先に中東に混乱を招いた罪は大きいと思う。
こうなったら今度は西洋諸国の正義が知りたくなり、知れば知るほどもっと知るべきことが増えていく。
巻末で筆者がオスマン帝国の専門家であられることを知り、納得。
正直ここまで詳しくオスマン帝国について知れる本はあるのだろうか。面白かったです。
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